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息も整わないうちに
恭介は自分の精液が
なみなみと注がれた筒壁を
更に奥へと突き進んだ
「うっ、うぅうう………」
椎名の苦しそうな声に
挿入の力を緩めようか迷ったが
因業に犯すのが目的なのだと
自分に言い聞かせ
そのまま椎名を侵食し続けた
進むたびに
少しの余裕もない
密着した内部が擦れ合い
まだ自分の先から
ドクドクと流れる蜜が吸いとられ
「………うぅ……ぁ」
恭介は背筋をかけ昇る悦淫に
悩ましく顔を歪めた
猛々しい彼を受け入れようと
肉壁が波打ちヒクかせるたびに
「……――――あぁぁぁっ…―…」
椎名も同様に
自分の牡から尽きることなく
愛液を溢れさせた
管から外へ
全ての精液が通り終えるまで
絶頂の破片は
二人の体へばらまかれていく
「………あっ、あぁっ――うぅうう……」
「……は……、あ………」
恭介は椎名と繋がるために
ひたすら突き進み
椎名は恭介を迎え入れるために
淫らな腰を浮かす
互いが互いを求め
やがて一つの欲悦へと変わっていくと
恐ろしいほどの悦楽感が
二人を官能の頂から渓へと
絶え間なく落としていった
―――全て収め終えた恭介は
息を整えながら
頂上から椎名を見下ろした
「今………どんな気分?」
「……はぁ、は………はぁ………」
恭介は椎名の腹部を押さえつけ
少しずつ腰を引いた
「ぁあ……、う……
………動かっ……な……いで…っ」
「………………」
言われた通りに
入り口付近で動くのをやめると
「教えろよ………怖いのか、
気持ちいいのか、……わかんない?」
言いながら
再びゆっくり奥へと挿し入れる
「……―――ぁあっ、あぁぁ――……」
椎名の感触を確かめるかのような
丁寧な愛撫に
恭介が自分の中に
隙間なく入っていることを
意識させられてしまう
ずっと待ち焦がれていた
この瞬間を
真っ白な体はビクビクと痙攣し
悦びの反応を見せた
「俺は……気持ち悦いよ……
……熱くて狭くて………
……この中で…何度でもイキたくなる……」
――――これが椎名との
最初で最後のセックスなんだ、と
そんな思いが心を過ぎ
恭介を切なくさせた
叶うなら………
ずっとそばにいたい
こんな酷薄なやり方じゃなくて
もっと、ずっと優しく
椎名を愛したい………
―――これから笑ったり楽しんだり
いろいろな時間を共有していけば
屋上やステージの上で見たような
あの真っ直ぐな意志をもって
自分を受け止めてもらえるかもしれないと
そんな淡い期待があった
けれど…………
―――恭介は目を細め
数十分前の自分を思い出す
何であんなに見境なくキレたのか
…………自分でも理解できなかった
彼らが本気で
言ってる訳じゃないのは
頭ではわかっていたのに
まるで体が違う誰かに
乗っ取られたみたいな感覚で
正直、自分でも自分が
恐ろしくて堪らなかった
訳がわからないうちに
この人を壊してしまうのではないか
またあの時のように
自分の我が儘のせいで
大切な人を失うかもしれない、と
考えただけで
――――隣で息をすることさえ
怖いと思った
「椎名………」
名前を呼ぶと
震える瞼が少しだけ開いた
愛しい人の頬をそっと撫で
苦痛に呻く唇に近づいていく
――――こんな方法で
愛を振り翳す幼稚すぎる自分を
『守る』と宣言しておきながら
手放すことでしか実現できない
この非力で情けない男を
どうか
赦して欲しい…………
そんな想いを込めてキスをすると
恭介は椎名の足を高く持ち上げて
自分の腰を深く密着させ
欲望のまま
滑らかに抽挿を始めた
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