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好きすぎるのも考えものだ【side/周防 恭介】にしおりをはさみました!
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好きすぎるのも考えものだ【side/周防 恭介】
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「い、いえ!その……僕、
家でもテレビとか……あまり観ないので…」
椎名は頬を赤く染めながら
和臣の質問に答えた
―――はは、何なのコイツ
和臣がお前に惚れちゃうかもしれない
とか思って
焦って
必死で俺に注意を引きつけてんのに
その照れたカワイイ仕草で
台無しじゃねえか
は―――…………
椎名の考えてることが
ぜんっぜん、わかんねぇ……
自分ばっかり余裕ないなんて
スゲーかっこわりぃし………
さっきから
機嫌悪いし
繋いだ手は離すし
『可愛いコだな』
そう言って椎名の顔を覗いた和臣に
殺意わきわきだし
『映画とか興味ある?』
……………………
………………ん?
ちょっと待て
「おいおい、まさかこいつを
誘うつもりじゃねぇだろうな」
「誘ったらダメなのか?」
「ふざけんな!ダメに決まってんだろ!?」
思わず速答してしまった俺の顔が
カァッと赤くなっていく
椎名はそんな俺の顔を
不思議そうな目で、じっと見つめた
もーいいや、
やけくそ
椎名が他の男に取られるよりも
余裕ない自分を晒してるほうがマシだ
俺はフルスロットルで脳を動かした
「いや、ほら……興味ないみたいだし」
「観れば興味が湧くかもしれないだろ?」
「いやいや、
水源ないとこから水は湧かねぇよ?
興味ないのに無理強いはよくないぞー」
「若いうちは何事にも
トライしたほうが経験値になる」
「ダメだ、ダメだ!危険過ぎる!
あ、ここ経験値いっぱい貰えるー、
なんて戦った者たちが
突然現れたラスボス並みの敵を前に
2時間分の未セーブデータとともに
無惨に散っていった話は
お前もよく知ってるだろ!?」
和臣は『やれやれ』と肩を竦めると
椎名に微笑みながら言った
「椎名くんは、
俺と映画に行くの……いや?」
おーおーおー、
和臣……珍しく引き下がらねぇな
ふ……でも猛攻もここまでだ
よし椎名、言ってやれ!
「…………嫌じゃないですよ?」
―――――――――――――
――――――――――
まさかの俺に
パルプ○テ
俺は本当に
椎名から愛されているのだろうか………
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