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影山 5
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3対3の試合中、俺は月島のヤローに煽るように嫌味を言われ続けていた。
『コート上の王様』 『王様』
ーーーと。
影山『トスを上げた先に誰も居ないっつうのは心底怖ぇよ』
だけど、その意味を知った日向はこう言った。
日向『でも ソレ 中学までのハナシでしょ?」
(……ギュッ)
日向『おれにはちゃんとトス上がるから別に関係ない』
(……ドキっ)
(なんだこの胸の痛みは)
日向『居るぞ!』
『でも、ちゃんとボール来た!!
中学の時の事なんて知らねえ!!
おれにとってはどんなトスだって
ありがたぁーーいトスなんだ!!
おれはどこにだってとぶ!!
どんなボールだって打つ!!
だから
おれにトス、持って来い!!』
(ストンっ)
その時の俺にはこの甘い痛みも、その後のスッと晴れた様な気持ちになったこの感情の意味も分からなかったが、恐らくこの辺りからだろうな。
日向に恋をしたのは。
いや、きっと出会ったあの試合の時から・・・
あいつのバレーに対する姿勢を肌で感じ取った時から俺はあいつに惹かれていたんだろう。。。
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