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宮野一哉。望月大学心理学部の新入生で、10人いる成績優秀者の一人。
そして、学生会の招集に唯一来なかった学生。どんな人物か気になった。
夕方にでも部屋へ押しかけようとしていたら、まさか購買のすぐ外で当該の人物がいるとは思わなかった。
それも、なにか囲まれて厄介そうだ。
けれど、声をかけてもうなずくだけ。声も出ない様子だった。
望月大学学生会には個性豊かすぎるが、優秀な人材がそろっているし、学生会の業務も学外のものを含めて高い成績を誇っている。もちろん公表もしている。それらを知って、怖気づいているのか?
そう勝手に思っていたら、友人というやつが横から入り、宮野一哉を連れて行ってしまった。あまりの突然さに、さすがの僕も思考が追い付かない。
ただ、やつの言った言葉が頭に張り付いていた。しかし、思考はすぐに宮野一哉をどうやって学生会に引き込むかということに向かっていた。
とりあえず、日を改めて彼の部屋にでも行こう。
あのコミュ障、最後まで何も話さなかった。
しかも、遠山くんが来て、私に痛烈な一言放ってあのコミュ障連れていくし・・・・。
あいつ、なんなの?と、黒いモヤモヤしたものが胸に渦巻く。
遠山くんの横にはあんなやつ、ふさわしくない。
私が横にいる方が、彼も絶対良いに決まってる。
そう思うと、あの男子に矛先が向き、行動する気力が戻ってきた。
たしか、途中からきた学生会の人たちが『みやの』とか呼んでた覚えがある。
私が友達になれないなら、あいつを遠山くんから遠ざけるようにしなくちゃ・・・。
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