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堕ちる 4 (リューside)
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自分が闇の種族の、この世界で言うところの吸血鬼であること。
血を交わした上で身体をつなぎ交配すれば、その相手を闇の種族に引き入れることができること。
その場合、堕ちた時の姿のまま、永遠に歳を取らないこと。
人間のような死がない代わりに、太陽に灼かれれば魂ごと消滅し、永遠に再生しないこと。
すべてを語り終えると、テーブルの上に肘をつき、組んだ量の指の上に額を押しつけたまま、キツく目を閉じた。
頼むから、拒んでくれ……。
頼むから、受け入れてくれ……。
相反する二つの想いの狭間で、引き裂かれそうになる。
永遠のような沈黙に、冷たい汗が止まらなかった。
やはり話すべきではなかったかと、後悔に苛まれた時だった。
「……主」
呼ばれ、震えた。
「顔を上げてください」
「……先に答えを聞かせろ」
頑なに拒めば、
「何をそんなに恐れているんだか」
呆れたように、それでいて楽しげに、ため息をつかれた。
「テメェ……」
怒りのままに顔を上げれば、慈愛に満ちた瞳とぶつかった。
「長いこと、独りで耐えていらしたのですね」
「……っ」
「これからはわたしがいます。いつも……いつの時も」
「ンな簡単に……」
「大切なことほど直感に従って決めろ。そう教えられて育ちました」
「……ンだ、そりゃ」
「ああ、もう、ごちゃごちゃうるさいですね! わたしがいいって言ったらいいんです……!」
あなたは黙ってわたしを抱けばいいのだと唇を奪われ、腕を取られ、背後のベッドに押し倒された。
腰に乗り上げたまま潔く上半身の布を脱ぎ捨てる様は、凛々しく男気に溢れ、思わず見惚れてしまった。
さすがに腰を浮かし下半身の布を取り去る際はちゅうちょしたが、羞恥を隠すためか、わずかに怒気を孕んで濡れて輝く瞳が綺麗で、気づけば手を伸ばしていた。
陽に焼けていない場所の肌は白くなめらかで、鍛え上げられた綺麗な筋肉の盛り上がりに、コクリと物欲しげに喉が鳴る。
「あなたも脱いでください……」
生まれたままの姿で抱き合えば、深く果てしなく深く満たされていく気がした。
「……もう、やめてやれねェからな」
「望むところです」
「……上等だ」
ついには、深く奪うように口づけた。
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