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弟子 2 *
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デュークを弟子にして二ヶ月
家事は文句なし、飯はうまい
ルディ「買い出し行くぞ」
デューク「買い出しですか?」
二人で机を挟み、朝食をとりながら言う
月一の買い出し
街の専門店で薬草を仕入れるのだ
デュークは数日おきに一人で街に出て食料を仕入れているが、薬の材料の買い出しは初めてのはず
デュークがいるなら丁度いい
荷物持ちさせよう
朝食を食べ終わると支度を始めた
・
・
・
「またお越しくださいー」
デューク「ちょ、待ってくださいっ」
ルディ「早く来いよ」
目当ての品を購入し、店を出た
今日はデュークに全部持たせるつもりだったから、いつもの3倍買った
俺は持たなくていいからな
これで3ヵ月は買い出しの必要が無い
デュークは前が見えないほどの荷物を抱えてよたよたついてくる
材料を選ぶ間終始質問責めだった
これはなにか、あれは何に使うのか、それはどう違うのか
勉強熱心なのは結構だが...
自分にとっては当たり前の知識を他人に説明するってのは
なかなか面倒なものだ
デューク「う、前が見えない……」
苦戦するデュークに若干の罪悪感かわいてきた頃
ルディ「ん、!」
突然何者かに口を塞がれ、細い路地へ引きずり込まれた
建物と建物の隙間から光が漏れている
ズルズルと引きずられるように奥へ引き込まれる
光の中に、何も気付かぬまま歩いていくデュークが見えた
薄暗くひんやりとした路地裏
ルディ「っ…」
見ると、4人の男達が俺を取り囲んでいた
1人が躊躇なく体に触れてくる
ルディ「触んな、誰だお前ら!」
「しっ、人が来るだろが」
「おいあれ」
ルディ「、む」
黒いガムテープで口を覆うように塞がれた
同時に別の男に腹の前で手首を縛られる
「痛てっ蹴られた!」
「こいつ、」
「暴れるなよ」
唯一自由な足をバタバタと動かす
こんな野郎共にいいようにされてたまるか
クズ野郎、そう罵ってやりたいが口が塞がれている為目で睨みつけた
「おい押さえてろ」
足まで押さえつけられ今度こそ身動きがとれない
1人が俺の服の中に手を入れた
ルディ「………ッ」
気持ち悪い
ゾワゾワと悪寒が走り、全身に鳥肌が立つ
ルディ「.........んッ」
服が擦れ合う音と、男達の呼吸音
男の指先が乳首を掠めたとき、身体が小さく跳ねた
「なんだこいつ、乳首感じるのか?」
男共が面白そうに笑う
俺を女みたいに見やがって
ルディ「ん……、」
1人の手が乳首をくりくりと弄る
わざとらしい手つきが嫌悪感に拍車をかけた
ルディ「ぅ......っ、ん...ッ………………」
声を出したら負けだ
俺はぐっと奥歯を噛み締めた
が、その決意を踏みにじるように股間に手が伸びる
ルディ「ぅんッ」
服の上からグリッと押され、声が漏れた
不意に出た自分の声に顔をしかめ、再び歯を噛み締める
くそ、くそ、くそ
触るな
俺に触るな
「へへっこいつ素質あるんじゃね.........うわ!!」
「何だッ?」
縛られて動きの制限された手に近づいてきた腕
その腕に思い切り爪を立ててやった
男の腕に血が滴る
「こいつッ」
ルディ「ッッ」
頬を殴られた
だがその力は弱く、口内がやや切れただけだった
うずくまる男
「何...した...っ」
俺は爪に毒を塗ってるんだ
痺れる程度の弱いものだが
俺流の護身法だ
「おいどうしたんだ!」
「大丈夫か!?」
男たちは恐ろしくなったのか、うずくまる男を抱えて逃げていく
俺は縛られた手を不自由に思いながら立ち上がり、近くにあったゴミ箱の中から錆びたナイフを見つけた
ラッキーだ
なかなか上手くいかないことに苛立ちながらやっとのことで紐を切ると、口を塞いでいたガムテープを剥がした
ルディ「チッ...」
気持ち悪い
最悪の日だ
・
・
・
デューク「いやだから、黒髪に褐色の肌で...あぁちがう!男です!ピアスしてて......」
表に出るとデュークがパン屋のおばさんとなにやらモメていた
ルディ「何やってんだ」
デューク「わっルディさん!どこ行ってたんですか!」
黙って歩き出すと慌てて付いてくる
デューク「ちょ、ルディさん?」
大声で喋りかけてくるデュークを適当に扱いながら自宅へ向かう
デューク「心配したんですよ、ルディさん急にいなくなるから...って、顔色悪いですけど大丈夫ですか?」
ルディ「...何でもねえよ」
気分は最悪
さっきの出来事のせいだ
デューク「ほんとですか?なんか手首に跡ついてますけど...あっ頬にも。まさか寝てたんですか!?」
うるさいな
男に襲われていたなんて
死んでも言えるか
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デューク「ため息ばっかりですね」
ルディ「ちょっと黙れよ」
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