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癒えない 5
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目を覚ますと、目の前が真っ暗だった
まだ夜だったか
...
...
...
違う、何かが目の前にある
ルディ「何でいんだよ!」
デューク「う゛っっ」
眠っているデュークの腹を殴る
暗いのはデュークの腕の中だったからだ
デューク「う...ルディさんおはようございます...」
しょぼしょぼした顔でそう言うと、俺の背中に回した腕をさらにきつく巻き付けた
頭の上からスースーと寝息が聞こえてくる
ルディ「おい、寝るな!離せ!」
がっちり抱きしめられ、足まで絡めてくるから身動きがとれない
早く抜け出したくて
がぶり、とデュークの腕に噛み付いた
デューク「いてっ...ルディさん、お腹空いたんですか?」
ルディ「ちげえよ離せ!」
腹も減ったけど
そうじゃねえんだよ
デューク「ん...」
デュークの腕が離れ、自由になると体を起こした
デュークを足で何度も蹴るが大きな図体をしたこいつはびくともしない
ルディ「つーか何でいんだよ、俺の部屋だぞ!」
デューク「ん...ルディさんが泣いてたからあ」
横になったまま大きく伸びをして喋るデューク
というか
ルディ「泣いてねえし」
デューク「泣いてましたって」
ルディ「泣いてねえよ」
昨晩はいつものように寝たはずだ
デューク「ルディさん寝たまま泣いてましたよ」
ルディ「馬鹿言うな」
まだ寝ぼけてやがるな、こいつは
デューク「本当ですよ。あと、僕を引き止めたのルディさんですからね」
ルディ「夢でも見たんじゃねえのか」
デューク「夢じゃないですよー、僕の服を掴んで...いででででっ」
デュークの腹を足で踏みつけた
ルディ「寝言は寝て言え」
デューク「うぅ...ルディさん、ご飯作るので足退かせて下さい...う゛っ」
俺は渋々足をどけ、先にベッドを降りた
ルディ「俺は覚えてねえぞ」
デューク「だって寝てたじゃないですか」
ルディ「...」
昨日あんなことがあったから
変な夢見るんだよ
馬鹿が
早く飯作りやがれ
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