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猛獣使い 5
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静かな部屋
ベッドの上で1人考え込む
ここから抜け出す方法
ベッドの上で立ち上がり、鎖を引いてみた
丈夫そうな柱にしっかりと繋がれている
首輪に触れてみた
鉄の首輪は頑丈な上に鍵のかかる仕組みらしい
外すのは無理だろうな
鎖をガチャガチャと鳴らしていると、隅に伏せた虎が低く唸った
見張り役ってわけか
ルディ「...くそ」
絶望感だけが俺の周りに充満する
そこへ片手に包帯を巻いたアーロンが戻ってきた
表情は未だ怒りを含んでいる
アーロンは無言でベッドの側まで来ると、鎖をベッドから外した
アーロン「おいで」
まるで犬にするように鎖を引いた
俺は犬じゃない
俺の中の反発心はますます大きくなる
俺はアーロンの方を向き直る事もなく、黙ってじっと壁を見つめていた
アーロン「...本当にいい子じゃないね」
ルディ「......っ」
アーロンは首輪の隙間に指を差し込み俺の首を掴みギリギリと締めつけた
アーロン「ルディはさあ、どうやったらいい子になるのかな?」
ルディ「ぐ、............っはぁ、はぁ...」
アーロンは手を離すと、強く鎖を引いた
有無を言わせず連れていく気だ
アーロン「ルーカス」
アーロンが呼びかけると、隅で寝ていた虎がのそりと起き上がった
アーロン「おいたが過ぎると噛み付いちゃうかもね」
アーロンが冷たい目で俺を見る
俺の背後に回り込んだ虎
その低い唸り声に全身から嫌な汗がふきだした
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