アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
狼 5
-
デューク「............」
暗い部屋
天上を見つめる
…
デューク「やっぱりおかしくないですか!?」
僕は勢いよくがばっと起き上がる
ルディ「うるせーな、寝ろ」
機嫌の悪いルディさんの声
ルディさんの合意を得て、やっとルディさんのベッドでルディさんと眠れると
そう思ったのに
デューク「何でカイザー挟んで寝るんですか!」
ルディさんが居るはずの僕の隣には、大声で喚く僕を迷惑そうに横目で見るカイザーがいた
大きなカイザーは、押しても引いてもびくともしない
敵だ!この狼は
デューク「......はあ」
僕は諦めて横になった
...それにしても
デューク「大きいですよね、このベッド」
薄々疑問に思っていた事をふと口に出してみた
ルディさん1人で寝るには大きすぎるこのベット
デューク「何でこんなに大きいんですか?」
天井を見ながら、カイザー越しに問いかける
ルディ「...前の家主が置いてったやつだから」
デューク「なるほど…」
ルディ「ここ、前はバーだったんだよ」
暗い部屋にルディさんの穏やかな声が響く
顔が見えないから、声の表情みたいなのがいつもより強く感じ取れた
バー、だから店がカウンター式なのか
何となく雰囲気がバーみたいだと思っていたんだ
前の家主、夫婦だったのかな
そういえばお風呂も、ソファも大きい
店の2階
一人暮らしには少し広い家は、毎日掃除が大変だ
デューク「ルディさん」
ふと、名前を呼んでみた
...
...
...
返答がない
眠ってしまったのだろうか
...
...
...
デューク「...好きですよ」
それはまるでため息のように、自然と口からこぼれた
ルディさんが誘拐されてから
ずっと言えなかった言葉
もうどこにも行かないで
僕から離れないで下さい
僕が
駄目になってしまうから
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
80 / 192