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狼 9
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デューク「えっ、じゃあカイザーとは子供の頃に会ってるんですか?」
ルディ「みたいだな」
朝食を口に運びながら、デュークにさっき見た夢のことを話す
ルディ「成長したな」
デューク「しすぎでしょ」
生肉にかじりつくカイザーを横目に食事をすすめる
俺の胃の調子はすっかり回復していて、デュークの料理を少しずつだが味わえるようになっていた
デューク「だからですかね」
ルディ「...」
カイザーが俺を助けたのも
家の中で俺について回るのも
過去に小さなパンをあげただけだ
そんな昔の事も、動物は覚えているのか
俺自身今まで1度も思い出した事が無いのに
デューク「ルディさん、カイザーだいぶ汚れてますけど」
ルディ「あぁ」
確かに
森の中を歩いたせいもあり、カイザーの毛は黒く汚れていた
微かな獣臭も鼻につく
ルディ「洗ってやらねえとな」
デューク「でも、どこで洗えばいいんでしょうか...」
ルディ「...」
沈黙する理由は、風呂の大きさだ
家の風呂はそこそこ広いが、カイザーを洗えるほど広くない
解決すべき問題が1つできた朝だった
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