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狼 10
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カルロス「オイオイ!心配したんだぜ?1週間も店開かねえしよ」
デューク「ご心配おかけしました…」
今日はカルロスとメグが店にやってきた
メグは俺の頬の傷を見るなりひどく心配そうな顔をする
事情を聞かれたがデュークが気を利かせて答えを濁した
2人に話せばきっと大袈裟にするだろう
カルロス「まー元気そうでなによりだぜ.........ン?」
ふと、カルロスが鼻をヒクつかせる
カルロス「なんだあ?オメェ犬飼ったのか?」
...こいつは本当に人間か?
カイザーはそれなりに獣臭がするが、別の部屋にいるのを嗅ぎ分けるのは不可能だ
ルディ「...まあそんなところだ」
カルロス「オウオウ、見せろや」
デューク「あ、ちょっと!」
カルロスが無遠慮にドスドスと店の奥へ入っていく
デュークは慌てているようだ
あんなに大きな狼を見たら、普通ビビるよな
説明するのは面倒くさそうだ
カルロス「オウ...?オウオウオウオウ...!?!?」
ルディ「カイザーだ」
カルロス「こいつァでけぇ犬だな!!」
デューク「...」
こいつがバカで良かった
多分デュークも同じ事を考えている
メグ「すごい...可愛いっ!」
俺の後に続いて部屋に入ってきたメグが興奮した様子で目を輝かせた
この兄妹のバカっぷりを目の当たりにして呆れ顔の俺とデューク
説明する手間が省けて良かったといえばそうかもしれない
カルロス「この家じゃ、こいつ飼うには狭すぎねえか?」
デューク「お風呂に入れられなくて困ってるところですよ」
カルロスがカイザーの頭を撫でようと手を伸ばす
するとカイザーはふいっと顔を背けて拒否した
カルロス「なんだ、ルディみてぇな犬だな。犬は飼い主に似るってか?ガッハッハッ!」
ルディ「ぶっ殺すぞ」
豪快に笑うカルロス
俺はそんなに愛想無えかよ
カルロス「風呂か…確かにちょいと臭うわなァ。それならウチ来いや!風呂入れてやらァ」
デューク「えぇ?」
カルロス「俺んちはでけえぞォ!なんたって俺の最高傑作だからなァ!」
お兄ちゃんは大工なの、と
メグが付け足す
大工か
カルロスらしいな
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