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おうえん隊 2
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ゴトッと何かが床に落ちる音にハッとして後ろを振り返ると、カルロスさんとメグちゃんがポカンと口を開けて立っていた
扉の前、たった今帰ってきたカルロスさんが持っていた木材を落としたらしい
デューク「あああのっええと、その、これは...」
カルロス「オ、オメェら…そういう関係なのか…?」
デューク「...えっと...」
弁解の余地のない僕は行き場のない手で宙を掻いた
カルロスさんとメグちゃん
とってもいい人達なのに、困らせてしまう
僕の勝手な行動でルディさんに迷惑をかけてしまう
軽率だった
メグ「.........辛かったでしょ」
デューク「え?」
メグちゃんは顔を赤くして目に涙を溜めていた
メグ「今まで黙ってるの、辛かったでしょ」
デューク「え、」
メグ「ごめんね、気が付かなくて...」
デューク「メグちゃん、あの...」
メグちゃんが僕に歩み寄り、目の前で正座した
真剣な表情で僕の目を見ている
メグ「私がルディさんの事好きだから、気を遣ってたんでしょ?」
でも大丈夫だよ、と
メグちゃんが僕の肩に手を置く
メグ「ルディさんが幸せなら、それでいいもん」
メグちゃんはいつものようにふにゃっと笑って見せた
カルロス「そういうことならもっと早く言えよな!隠し事なんてそんなサビシイ事すんなよ」
カルロスさんがバシバシと僕の肩を叩く
デューク「メグちゃん…カルロスさん...」
あまりの優しさに涙腺が緩む
どこまでいい人達なんだ
僕はメグちゃんを侮っていたかもしれない
メグちゃんを差し置いてルディさんに迫る事に多少罪悪感を抱いていた
メグちゃんを裏切っているみたいで
だけど、メグちゃんは僕の想像以上に強い子だった
メグちゃん達に慰められていると、ルディさんが目を覚ましてモゾモゾと起き上がった
ルディ「…何騒いでんだ」
カルロス「おうおうルディ、何でも話せや!」
メグ「何も隠さなくていいですからね!」
ルディ「…おう…?」
デューク「あぁ...あの、気にしないで下さい...」
僕らは恋人同士...というわけではないのだ
僕の一方的な片思い
…ただ、ルディさんは多分僕の事が好きだ
本人は絶対に認めないと思うけど
ルディさんにキスしてるところ
カルロスさん達に見られたなんて知られたら
…生きた心地がしないな…
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