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指輪の無いプロポーズ 1
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アルがミカと暮らすようになって、彼は使っていなかった部屋を与えられ、そこを勉強部屋にしていた。
ベッドはもちろん、そこには無い。
寝室は一緒というのが2人には当然だったからだ。
今のアルの目標はコレージュ(中学)修了資格を取り、リセ(高校)に入学できるだけの学力を身に付けること。
といってもホームスクーリングなので学校には通っていない。
だからリセもホームスーリングにするのか、それとも通学にするのか具体的なことは何も決めていなかった。
ただ、アルが勉強しているとミカが喜ぶ。
アルも勉強は楽しいと感じている。
だから今も机の上で震えた携帯電話に思考を中断され、少々イラついたほどだった。
しかし、もちろん、そんなのは一瞬だ。
メールを開いて、顔がほころぶ。
机の上を片付け、彼は部屋を出るとキッチンに入った。
ミカから平日は必ず送られてくるメールは帰宅予定を知らせるもの。
遅くなる時は先に食事をして寝ていても良いとミカは言うが、アルはせっかく一緒に住んでいるのだから一緒に食べたいと、そこは譲らなかった。
それで、ミカは毎日会社を出る前にメールするようになった。
今日は早いほうだな。
アルは手を洗い冷蔵庫を開けた。
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