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Bonne année 1
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ある年の大晦日。
ミカがお風呂で年を越そうと言い出して、アルも賛成したので、せっかくだからバブルバスにしようとミカがジェルをバスタブに流し込んだ。
みるみるモコモコの泡が出来上がっていくのをアルが子供のように喜んで見ている。
それを見てミカも楽しい気分になり、ポイポイとアルを脱がせ、アルもはしゃぎながらミカの服を放って、2人でバスタブに飛び込んだ。
「うっは、すっごい泡!」
「ふふっ、楽しい?」
「うん!」
泡で遊ぶアルはまるきり子供だ。
しかも、このジェルはバラの香り付きだから
「超ラグジュアリーな感じ!」
と、さらにはしゃぐ。
広いバスタブに向かい合わせに座って、泡を楽しんでるアルを見ていると、ミカも浮かれてしまう。
アルが泡をすくってミカにふっと吹いた。
「こ~ら、いたずらしない」
それでもきゃっきゃとはしゃいでアルはまた泡を吹きつけてくる。
お返しとばかりにミカも泡を飛ばし、飛ばしっこしてる内に泡が無くなってしまった。
「あ~あ…」
残念そうにお湯をすくうアルがおかしくて、ミカは声を立てて笑った。
「お湯、ピンク色なんだね」
泡が消えると見えてきたお湯を見て、アルがしげしげとそんなことを言う。
「バラをイメージしたジェルだからね。ローズピンクなんだよ」
「香りもいいよね~」
「気に入った?」
「うん!」
ふと、壁の液晶パネルを見ると23時59分。
「アル、今年が終わるよ」
「え~と、色々ありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとう」
そして、時計は0時00分に。
「新年おめでとう!」
「おめでとう。今年もよろしくね」
「それは俺のセリフだよ」
「こっちおいで」
「ん?」
「はい、向き変えて」
ミカの脚の間に後ろ向きに座らされるアル。
ミカは後ろから抱きしめると愛しい恋人の名を呼んだ。
呼ばれて振り向くと肩越しに唇が合わされる。
「今年最初のキスだね」
「…なんか嬉しい。新しい年がミカと一緒に始まって、ミカで始まって…」
「うん、僕もだよ」
ミカが液晶パネルを操作すると、ボコッと音がしてお湯が動き出した。
「わ! ジャクジー?」
「そうだよ」
「すご~い」
「気持ちいいでしょ?」
「うん!」
「こっち向いて、体ごと」
アルがお湯の中で膝立ちと四つ這いの中間のような姿勢になった。
途端―
「ぅあっ」
バスタブの壁面から噴き出す強い水流がアルの秘部を直撃した。
「どうしたの?」
意地悪な笑顔でミカが聞いてくる。
「わかってるくせにぃ」
くすくす笑うミカがアルの背をするりと撫で、腰、尻へと手を伸ばす。
「ほら、もう一回」
小さな気泡を大量に含んだ水流がアルの後孔にあたる。
温かい水流はぐいぐいと押し込まれるようで、アルが息をつめた。
気泡がはじけてパチパチと敏感な部分を撫でていく。
その刺激にもアルがたまらず吐息をこぼした。
ミカがその吐息を押し戻すように唇でふさぐ。
今年二度目のキスは熱くて激しいものになった。
長いキスの間にも、水流に弄ばれ、アルの体は熱を帯び、秘部はジンジンと痺れるように疼いてくる。
「気持ちいい?」
はぁはぁと荒い息をして、潤んだ瞳をミカに向けたアルは困ったような顔をして
「ミカ…」
甘い声で恋人の名を囁いた。
アルからキスをして、ミカがそれに応える。
水流の音に、ぴちゃぴちゃと舌の触れ合う音が混ざる。
「ミカ、今年最初はベッドじゃなくてここがいい」
「いいよ」
熱い吐息まじりのお誘いに、ミカは艶やかな笑みでそう答えた。
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