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Bonne année 3
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パネルを操作してミカがジャクジーを止めた。
途端にしんとするバスルーム。
湯が跳ねる小さな音さえ大きく響く。
だからミカがアルの中に出入りする音さえはっきり聞こえて、アルの羞恥を煽ることとなった。
「聞こえる?」
粘性の湿った音はミカに言われるまでもなく、ずっとアルの鼓膜を犯し続けている。
「僕は目でアルを楽しんでる。アルは耳で僕を感じて」
繋がったところだけでなく、触れてる肌だけでなく、視覚と聴覚まで使って互いを感じ合う。
それが互いの存在を確認し合うセックスだ。
ミカは快感を貪るだけがセックスではないと何度もアルに言ってきた。
今年最初の行為でもそう教えるつもりなのだろう。
ただの動物的な欲だけのものではないのだ、と。
「ミカ…もっと欲しい」
もっと奥まで、もっと強い快感を、もっと深く、そして、それ以上に、ミカの存在をもっと感じたい、感じさせてほしい。
ミカはアルの背に密着するようにして腕を回した。
「アル、愛してる」
ぐっと奥までミカが挿し込まれた。
「あぁっ…!」
そして、奥だけを突くように揺さぶられる。
「ミカ、ミカ、…ん…気持ちいい、ミカが気持ちいい」
ミカで気持ちいい、ではなく、ミカが気持ちいい。
アルはそう言った。
ミカがそこにいる。
全身でミカを感じてる。
ミカが存在し、自分と繋がっている。
ミカが中にいて、ひとつになっている。
自分の内側でミカを感じてる。
そこにミカがいる、そのことが気持ちいい。
アルは拙い言葉でそう伝えた。
どちらからともなく肩越しにキスをした。
ミカの手の平が乳首を撫でる。
途端に中がキュッと締まった。
「アル、ごめん、もう持たない」
「俺もイきそう」
ミカが激しい抽挿を始め、肌のぶつかる音と粘性の水音がバスルームにこだまする。
2人の荒い息遣いも反響して、それがまた聴覚を刺激する。
絶え間なく漏れるアルの嬌声がひときわ高くなった。
アルが壁に白濁を飛ばし、ミカもアルの最奥に熱を注いだ。
自分の中からミカが出て行く感覚にアルの肌が粟立つ。
ぽかりと開いた後孔からミカの白濁がこぼれ、内腿を伝った。
アルはそれを指ですくい後孔に塗り付けると、自分の指でそこを広げてミカに見せつけた。
「ねぇ、あふれちゃったから今年2回目の中出しして」
「2回じゃすまないかもしれないよ?」
「じゃ、ベッド行く?」
「3回目はね。2回目はここで」
ミカがアルにキスをして、アルは嬉しそうにそれに応えた。
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