アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
混交雑 7
-
翌朝、アルとミカがロロを連れてジルの家に行くと、すでにマルトとロロの新しいパパは到着していた。
ロロはアルとミカの手をあっさり離してママンへと走り、抱き上げられると、もう彼女以外は目に入らぬ様子だった。
2泊3日で仲良くなれたとはいえ、やはり本物の親にはかなわないんだな、とアルもミカも苦笑した。
ジルは体調を気遣ってくれたミカに礼を言うと、「娘からのお土産」と小さな包みを渡してくれた。
マルト達も礼をしたがミカはやけどのことを詫びた。
「なんともなさそうですし、大丈夫だと思います」
ロロを抱っこしたまま彼女は答え、再度礼を言った。
そして、慌ただしくミカとアルは会社へ向かった。
その夜、2人で帰宅すると、当然そこにはロロはいなくて家の中は静か。
元通りのはずなのに静かすぎるように感じ、物足りなさを覚える2人。
「おかしいね」
「今まで静かすぎるなんて気はしなかったのに」
2人で顔を見合わせて笑う。
「でも、ま、これで気兼ねなくアルにキスできるね」
まだ廊下だというのにミカがアルにキスをした。
触れるだけのキスの後に呼吸が乱れるほどのキス。
アルがミカを壁に押し付け、熱く舌を絡めてきた。
ミカはそれに応えながらも余裕のある様子。
唇が離れるとアルの瞳は潤んでいた。
「欲しいの?」
アルがこくんと頷く。
「あとでね」
「今欲しい」
アルの性急なキスを緩慢にかわして、ミカはアルに答えた。
「夕食にしよう? ロロがいないからゆっくり食事できるよ」
「…意地悪」
上目遣いに睨まれたって可愛いだけなのに、アルはちっともそれに気付いてない。
ミカは笑いながらアルの額にキスをした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
57 / 213