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混交雑 8
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夕食後、交代でシャワーを浴びて、先に上がったミカがベッドで本を読んでいると、アルは髪を乾かすのもそこそこに寝室へ戻ってきた。
そしてミカの手から本を奪い、いきなり唇を押し付け、着たばかりのパジャマを剥ぎ取り、肩に胸に背中にと手の平を這わせた。
すでにアルの呼吸は乱れ始めているのにミカはいたって平静。
「アル、慌てなくても僕はいなくならないよ」
アルはそれに答えず再びキスすると、「ミカが欲しい。今すぐ欲しい」と熱い瞳で訴えた。
「何を焦ってるの?」
「焦ってない」
ただ体が疼いて疼いて仕方ないだけ。
ミカと繋がりたくて、ミカとひとつになりたくて堪らない。
しかし、それが体の飢えなどではなく、心が満たされたいという欲求の表れなのだとアルは気付いていなかった。
不安が駆り立てているのだとわかっているのは、むしろミカの方だった。
アルは受け入れる側だ。
男同士でないなら女性がする役割の方になる。
しかし、女性ではないから、どれほどミカが注いだところで子供はできない。
そんなことどうでもいいのに、とミカは思っていたが、普段は気にしていないアルも何かの拍子にこうして不安になる。
今回はロロがきっかけだ。
アルはミカの社会的地位や、拾ってもらったという過去に恩を感じすぎて、卑屈とまではいかないが、時々自信を無くして揺らいでしまう。
だから何度でもミカは言葉にして伝えているが、伝わり切れていないのだろう。
ミカはアルを抱くたびに、思いまでアルの奥深くに届けられたら、染み込ませられたらと思う。
それでも、時間をかけてアルにはわかってもらうつもりだ。
何しろ死が2人を分かつまで離す気は無いのだから時間はたっぷりある。
そんなことを思いながら、今は下腹部に顔をうずめる愛しい恋人の髪を撫でた。
「ん…」
アルはミカのモノを咥えている時に髪を触られるのが好きだ。
口淫に夢中のアルは、口と後孔がリンクしてるかのように、頭を振るのと同じリズムで声を漏らし、ゆらゆらと腰を揺らしていた。
そこへ髪を撫でられて、ますます体温が上がる。
「僕を気持ち良くしてくれてるのに、アルが気持ちいいの?」
揶揄うように言いながら髪を撫でる。
口を離して舌先で舐め上げながら、アルが恍惚の表情で
「もっと」
と呟いた。
「もっと髪触って。気持ちいい」
ミカの指先が髪を滑り耳をくすぐった。
「んぁ…!」
「それ以上されたらイっちゃうよ」
アルはミカの腰を跨ぐように膝立ちになるとローションを取った。
そして、後孔に自分の指を挿入した。
驚くミカをよそに、呼吸を荒げ、勃ち上がったものの先からたらたらと蜜をこぼすアル。
見せつけられた痴態に煽られてミカの鼓動が早くなっていく。
アルは再びローションを手に出すとミカに塗り付け、腰を落とした。
「ちょっ…! まだ早いって。傷付けちゃうよ」
「だ…いじょぶ…バスルームでほぐして…きた…から」
後ろ手にミカのモノを握り、もう片方の手で自ら後孔を拡げる姿は、どうしたってのけ反るような姿勢になる。
それはアルの屹立するものを強調するようでもあり、胸を差し出されているようでもあり…。
ミカはアルの乳首に舌を押し当てた。
ぴくんと小さく跳ねるアルが甘い吐息をこぼす。
「アル」
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