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アルは人気者 3
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翌日、先に車で待っててと言われたアルはエンジンをかけてミカを待っていた。
昨日は小さな女の子に大きなダメージを食らわされたが、今日は通常業務に戻り、無事に今週の仕事も終わった。
それにしても今時の女の子はませてるな、とアルはため息をついた。
それとも女の子はあれが普通なんだろうか?
失った自分の子供の頃の記憶を思い出せたらと、またため息をついた。
「お待たせ。さ、帰ろ」
運転席に乗り込んだミカに小さな箱を渡されて「何これ?」と聞くと、ミカはシートベルトを締めながら「中身は家に着いてからのお楽しみ。揺らさないように持っててね」と、何やらいたずらめいた笑顔で答えた。
ひんやりと冷たいことと大きさから食べ物だろうと予測はできたが、アルはあえて何も聞かずに箱をそっと押さえた。
夕食後、冷蔵庫にしまっていた例の箱を取り出して、ミカは中身を皿に乗せると、ソファで紅茶を飲んでいるアルのところへ運んだ。
「ケーキだったんだ」
「そ。下の喫茶店のだよ」
ミカはフォークを添えると「試食してほしいんだ」と続けた。
「新作?」
「うん。と言っても会議に出す前の段階だから試作品の試作ってとこかな」
ミカはアルの隣に座って説明してくれた。
「この白いのが梨をメインにしたもの。こっちのピンクのはビルベリーが入ってる。食べてみて」
両方を一口ずつ食べて互いに感想を言い合って、もう一口ずつ確認するように味わう。
昔、初めて試食を頼まれた時、アルは「おいしい!」しか言えなかった。
紅茶の試飲に至ってはフレーバーティー以外は「違いが判らない」と言う状態だった。
それが何度も繰り返す内にアルの舌も鍛えられ、細かな違いが分かるようになってきていた。
ミカは社長でアルは秘書だ。
何も舌が肥えている必要はない。
バイヤーが目利きに聡ければいい話だ。
しかしミカは、たとえ卸の方は任せるとしても、個人相手に商うものに関しては他人任せにはしたくなかった。
喫茶店はミカの夢だった。
といってもハッキリしたものではなく、リタイヤしたらやってみたいな、くらいの夢だった。
それが父の他界という大きな出来事を機に、いきなり現実のものとなった。
しかもカフェではなく紅茶に重点を置いたサロン・ド・テ。
イギリスのウェールズ地方をルーツに持つミカとしては理想的な店だった。
もともとは販促を目的に開業した喫茶店ではあったが、父から子に世代が移った今はその趣も少し変わっていた。
本を読んだり、ゆっくりと思索に耽る時間と空間を提供したい。
そして、カウンターではお馴染みさんと話に花を咲かせて、時に悩み事を相談しあったり、愚痴をこぼしたり、誰かのほっとできるひと時になりたい。
父の代からの店長も、ミカの思いに賛成してくれている。
人に恵まれているな――ミカは改めて父親に感謝した。
「そういえば、昨日は大変だったね」
「何が?」
と顔を上げて聞き返せば、ミカは意味深長な笑顔。
それでアルはミカが何を言いたいのか察知して、途端に慌てだす。
「ロラは小学生だよ? まさか子供相手に焼餅?」
「おや、ごまかしたね、アルくん」
「ご、ごまかしてなんか…」
「僕は嬉しかったよ? どれほど熱く君が僕を思っているかがわかって。あんなに大胆に」
「わー! もう言うなー! 恥ずかしい!」
アルはミカの口を手で塞いだ。
ミカは目を閉じてアルの手の平をペロッと舐めた。
アルが手を引っ込めようとするのをミカが止める。
うっとりとアルの指を舐め、ゆっくりと目を開けると、そこにはもう欲が光っていた。
それを見てアルの心臓がドクンと跳ねる。
指を絡めて、ミカがアルの指先を甘噛みした。
「アル、クッキーなんかで餌付けされちゃだめだよ」
ミカは空いている方の手でケーキの上のクリームを指にすくいアルに差し出した。
「あーん」
アルは指を口に含むとクリームを舐め取った。
「子供の頃、友達が小鳥を飼っててさ、ヒナがいるからって見せてもらったんだ。親鳥がエサをあげる様子を見れたんだけど、どうやるか見たことある?」
「ううん」
「種類によりけりなんだろうけど、大きく口開けてピーピー鳴くヒナの口に頭入れて餌を押し込むんだ。それこそ親鳥がヒナに食べられちゃってるのかと思うくらい深く」
「へぇ」
ミカがアルの服を脱がせて放り投げた。
「だからね、僕もアルに餌付けしたいな」
「?」
「アルの奥に押し込みたい」
一気にアルの顔が赤くなる。
そんなのお構いなしににミカは、またクリームをすくうとアルの乳首に塗り付けた。
「何して…!」
ミカが白いクリームを舐め取る。
アルはその感触に体を震わせた。
今度はビルベリーのクリームを乳首に塗り付けてミカが小さく笑う。
「ピンク色で可愛いね」
指先で乳首をつまむとクリームで滑って指の間から抜けていく。
「ん!」
クリームを塗り込むようにすれば、アルの口からはケーキのように甘い吐息が漏れる。
「次はどこがいい?」
すくったクリームを指に付けたままミカがアルに聞いた。
白いクリームをうっとりと眺めていたアルは、それを指ごと舐めると答えた。
「ミカの、舐めたい」
色を宿した瞳でそう言われて、ミカの心臓が音を立てる。
アルはソファから降りてミカの足元に膝をつくと、すでに緩く勃ち上がっているものを口に含んだ。
自分の口の中でどんどん硬くなり質量を増すのが嬉しくて、アルは口淫に夢中になった。
「餌付けされてるね」
ミカの指が髪を撫でるとアルの体温がさらに上がる。
「ヒナみたいになりたい?」
アルが問うように目を上げれば、ミカは情欲に濡れた瞳で言った。
「飲んで」
アルは恍惚とうなずくと口淫を再開した。
いつの間にかアルのモノも勃ち上がり、先走りをこぼし始め、アルの腰もゆらゆらしだす。
アルの鼻から抜ける甘い息遣いがミカの鼓膜を刺激する。
ミカの両手がそっとアルの頭をつかむと、アルは口の中でミカが不規則に跳ねるのを感じた。
限界なんだと悟ったアルはスピードを上げ、きつく吸った。
ミカの指先に力が入り、ミカが息を詰める。
大きく脈打ち、アルの口の中にミカの味が広がった。
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