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アルはネコ 2
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翌朝、箱の中身が気になって仕方のないアルは早くに目が覚めてしまった。
ナイトテーブルには昨夜置いた紙袋がそのままそこにあり、何の変哲もないものなのに、なぜだか妙な雰囲気をまとって見える。
少し早いが起きようか。
洗濯してからブランチを作ればちょうどいい時間になるだろう。
ミカを起こさぬように、アルはベッドからそっと抜け出した。
そしてミカに言われたとおりに紙袋から箱を取り出し、ふたを開けてみるとメモが入っていた。
『今日一日、この箱の中身だけを身に着けて過ごすこと』
アルは箱の中身を取り出した。
首輪
猫耳カチューシャ
エプロン
尻尾
(…尻尾? あれ?)
パッケージを開けてみると、ふさふさの尻尾の根元に涙滴型のものがついている。
シリコンか何かで出来てるのであろうその部分はすべすべだが、小さな見た目を裏切る重さがあった。
パッケージの裏を読んで、アルの顔が一気に火照る。
(プ、プラグ!? これ、あそこに入れるの!?)
アルはミカのメモを再度読んだ。
『箱の中身だけを身に着けて』
下着も靴下も入っていない。
もちろんシャツもズボンもだ。
(つまり裸エプロンに猫の耳と尻尾を着けて、首輪して一日過ごせってこと!?)
アルはハッとしてミカを見た。
ぐっすり眠っているようだ。
そして気付いた。
つまり、この格好で今日を過ごし、ミカを満足させられたらバイトは許可してもらえるということなのだろう。
アルはふつふつと怒りが湧いてくるのを抑えきれず、メモをくしゃりと握りしめた。
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