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アルはネコ 10
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尻尾をつけたままベッドに押し倒されて、そのアルの上にミカがのしかかる。
期待しすぎて熱を帯びるアルの全身からはミカを欲する色香が匂い立っている。
ミカも、もう焦らすつもりも我慢するつもりも無くて、最初から激しいキスを繰り返した。
身を捩るたびに尻尾が揺れて内腿をくすぐる。
アルはそれにすら声を上げた。
ミカは尻尾を引き抜くと、そこが開いたままなのをいいことに、ローションを流し込んだ。
すでにアルの後孔は十分にほぐれている。
ミカは一気に侵入した。
「んあ!!」
入り口はとろとろに柔らかくなっていて、なんなくミカを飲み込んだ。
しかし奥は、今日一日焦らされ、疼きに疼いてぎゅうぎゅうとミカを締め付ける。
いつも以上に熱くなっているそこは、絡みつくというより締め上げるようにミカにまとわりついた。
「アル、すごい。搾り取られそう。熱くて溶けちゃいそうだ」
アルは待ちに待ったミカの質量に体が悦びすぎて返事をするどころではない。
プラグのお陰で入り口はじんじんと敏感になっていて、前立腺はすでにふっくらと腫れている。
欲しかった、焦がれてた快感にアルは意識を明け渡した。
予想以上の気持ち良さにミカは
「ごめん、もたない」
アルの中に熱を放った。
しかしアルはまだイってない。
ミカはナイトテーブルの引き出しから紐を取り出して、アルの勃ち上がったままのモノの根元を縛った。
「アル、アル」
意識を失いかけてるアルを呼び戻して、ミカはアルに問うた。
「お仕置きの理由、わかった?」
まだ朦朧としているアルは目だけを動かしてミカを見上げた。
「わか…ない」
「じゃぁ、上手にトコロテン出来たら答を教えてあげるね」
トコロテンて何?とアルが問う暇も無く、ミカは繋がったまま再び勃ち上がったモノで前立腺だけを狙って突き上げた。
「ひっ…!」
あっと言う間に中は独特の収縮を始め、アルの絶頂が近いことを知らせる。
「や、イくっ…!」
アルがのけ反ってびくびくと体を震わせた。
だが、当然射精はしていない。
「な…に、これ?」
「紐だよ」
「なんでこんなの」
「もちろん、お仕置きだよ」
にっこり微笑むミカの顔が怖くて直視できない。
「さ、もう一回イこうか」
ミカは何度もアルをイかせた。
ミカ自身も一度イってて、アルの中は2回分の精液であふれて、結合部は泡立っていた。
しかし、アルはミカよりも多く達してるのに一度も射精していない。
「やだ、やだ、ミカ、これ取って。イきたい」
「イってるじゃん」
「出したい…!」
「だ~め」
「ぁあっ!」
もう何度目か分からない絶頂をアルは迎えた。
くったりと手足を投げ出すアルを見下ろして、ミカは
「そろそろいいかな」
紐をほどいた。
勢い無く少量だけ、アルの先端から白濁がとろりとこぼれる。
「ア~ル、気を失っちゃだめだよ。しっかり見てて。これからが面白いんだから」
やっとの思いでアルが目を開けたのを確認すると、ミカは律動を再開した。
ミカが突くたびに少量ずつアルの精液が飛び出す。
「ほら」
勢い良く腰を打ち付ければ、弱々しくアルが吐精する。
わざと引きずるようにゆっくりギリギリまで引き抜いて、再度ミカが腰を打ち付けると、再びアルの先端がとろりと精液をこぼす。
「すごいね。ほら、僕のリズムに合わせてアルが射精してる」
宝物を見つけた子供のような笑顔を、ミカがアルに向けた。
しかしアルはたまったものではない。
出るに出られず溜まりに溜まった数回分の精液が押し上げられるようにして出されていく。
それは少しずつだし、中はイきっ放しだし、気持ちいいよりも苦しくて、全然開放感が無い。
「やだ、やだ」
アルは泣きじゃくってミカにしがみついた。
ちょっとやりすぎたかな。
ミカは律動を止めるとアルの頬を指で拭った。
「アル、君は誰のもの?」
泣くのを止められないまま、アルはミカを見上げた。
「…ミカの…もの」
「そうだね。アルのことは他の誰よりも知ってる。そして僕はアルを愛してて、だからたくさん心配もする。なんでスキーのこと、僕に相談してくれなかったの?」
「…へ…? 言った…」
「でも、行くって先に決めちゃってたよね。行っていいかどうか僕に聞くのが先じゃない?」
「そんなことで怒ってたの?」
「そんなこと、じゃないよ。アルはスキー初心者。そして、僕以外と遠出したことない。しかも見知らぬ土地で‘散歩’に行きたくなっちゃったらどうするつもり? 許可を先に取ってほしかったな」
「…ごめんなさい…」
「僕は心配しすぎかな?」
アルは首を横に振った。
それからミカにキスをした。
「俺はミカのものだから、ミカが心配するのは俺を大切に思ってるからだから、だから…」
ミカは優しくキスをした。
「そうだよ。アルは僕のもの。忘れないで」
「忘れない」
満足気に頷くと、ミカはもう一度キスをした。
そして、ゆっくり律動を再開する。
苦しくて、辛いけど、アルはミカにキスをして、それを受け入れた。
幸せな苦痛なんだと思いながら、アルはミカの背に回した手に力を入れた。
「アル、愛してる」
ミカは3度目の熱をアルの中に注いだ。
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