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二階に上がり俺は盛り上がった布団の横に足をつく
毛布と髪の隙間から見える顔は赤いというより白くて
起こさない様にそっとその頬に触れてみる
「(あ、温かい……)」
熱くないカラ松自身の体温。
すぐに手足が冷えてしまう俺とは別の体温に心地よさを感じる
「…ぅ、…」
すると少しうめき声を出し寝返りをうったカラ松
「…………にぃさん…?」
チクッと痛む胸を今は無視して俺はカラ松から手を離す
「いつからしんどかったの?無理しないでよ…」
呆れたように言うと
「……チョロ松…?今日は出かけるんじゃ……」
「人の事より自分のこと考えろよ…」
なんて言って2人とも通常運転のまま、
「今日は俺が面倒みるから」
そう言って毛布を深くかけ直してやる
「し、しかし弟にそのような事は……」
「おそ松兄さんはいいのに俺はダメなの?」
遠慮するカラ松に本音がぽろり
辛そうに目を開け顔いっぱいの?マーク
「おそ松兄さんじゃなくて俺でもいいじゃん」
今度はさっきよりはっきりと言った
「…………どーせ、同じなんだし」
やっぱり最後には逃げ道を作ってしまったけど…
俺は立ち上がって部屋の入口で立ち止まる
「ま、ゆっくりしてなよ」
そうニッコリ笑って部屋を出た
「ぁ……」
何か言いたげにこちらを見るカラ松を置いて一階に降りた
どうせ意味なんて 分からずに傷付けたから謝ろう。
と考えてんだろうな、
その考えが俺を苦しませるっていうのに。
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