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「なんで!そんな、諦めた目するんだよ!!
俺の何がいけないんだよ!!
兄弟だから?それだけなら兄弟やめたらいいだけじゃん!!
俺はそんな事じゃなくて、お前の気持ちが聞きたいんだよ!!!」
俺は組み敷かれたまま抵抗もしない暗い目に泣き付いた
「……兄弟がダメなら、早く、早く死んでよ……兄貴っ……
お、れも……死ぬ、から……だから……」
カラ松も泣いていた。
グズグズになって泣く俺には対してカラ松は静かに綺麗に涙を流していた。
色のないその目で一体何を考え感じた涙を流しているのだろう
「俺、そんな綺麗に泣けない……」
「俺は綺麗なんかじゃないぞチョロ松」
そう言って俺の鼻水とかも一緒に頬を拭ってくれる指
俺もカラ松の頬を撫でた
「俺はカラ松の事が好きなんだよ……
兄貴じゃなくて、カラ松が……」
そう言うと悲しい笑顔を浮べ
「未来が、お前にはあるだろ?
いつか可愛い奥さんと子供を見てみたい。
お前の子供を……見てみたいんだ。」
そう言ったカラ松に更に涙が溢れでた
「……なんで、なんで今泣くんだよ……」
あまりにも悲しく不格好な泣き顔をしたから
「俺はカラ松と一緒にいたい!
未来とか正直考えたくないし、そんな事より明日カラ松と一緒にいれるのか、
笑い会えるのかその方が気になる!
すっごくベタだけど、俺は!
お前と一緒に生きていきたいんだ!!!!」
そもそも俺の未来なんてカラ松が居ないと、つまんないんだ。
「…………ぅっ、ご、めんっな、ごめ、ん……
まもれ、なくてっ……!ごめん………!!」
そう言って泣き出したカラ松の顔は
「……うわっ、ブッサイク……でも、可愛い……」
「可愛くない……、」
多分、カラ松なりに色々考えてたんだと思う
俺のために、でも
俺はカラ松と一緒にいたかったしそれが俺の幸せだと思った。
「にしても、もうちょっとカッコいいこと言いたかったなぁ……」
頭の中では色々考えてたのに……
「フッ、大胆でカッコよかったぜぇ〜?」
「散々振り回しといて開き直り早くない?」
倒れたカラ松の腕を引いて起こした
「……その、ほんと、今までごめんな……?」
冗談気味に軽く言ったのに、やっぱり気にしてるみたいだった
「別にいいよ、もう終わったことだし」
てか、謝り方可愛いな、ほんとにカラ松?
「……じゃあ、その、えっと……帰るか?」
そう言ってだらしない笑顔を見せたカラ松は
手を差し出してきた
「……うん、帰ろう」
そう言って取ったカラ松の体温は凄く心地が良くて
あぁ、この事を幸せっていうんだ、と思った。
これから何が起こるか分からない、でも
それでも俺はこの、クソ痛ダサいカラ松の事が好きなんだと思う。
ずっと、いつまでも。
「これからヨロシクねカラ松」
「フッ、この松野カラ松に任せておけ!」
とりあえず今日からカラ松をブチ●すための筋トレから始めよう。
なるべく記憶に、体に形に見えるように
この頭の空っぽの恋人に分かるように少しずつ俺の愛を貯めていこうと思う。
〜Happy End〜
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