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⑤
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しばらくの間車に揺られ、着いた先はある家の前だった。特に大きい家という訳でも無い。
「降りてくださーい」
そう促され、俺はドアを開けると外へと出た。
周りは住宅街で、お店も無い。大学からはそう遠くないようだった。
「…どこですか、ここ?」
家の方へ向かう洸平くんについて行きながら聞いてみる。洸平くんはこちらを振り向くことなく答えた。
「ここは僕たちのボスが使ってる家ですよー」
僕たち、ということは、やはり複数人いるのだろう。使ってる、というのは、住んでいるというのとは違うのだろうか。
「靴脱いでくださいねー」
そして俺は家の中に入る。
辺りを見ながら進むが、中はごく一般的な内装だった。おかしな改造なんかもしていない。
「神代さーん、連れて来ましたよー」
いくつかある中の1部屋に入ると、そこは1面真っ白な部屋だった。突然雰囲気が一変したような部屋に驚く。
「遅ぇよ」
神代さんと呼ばれた男は、ソファに座ったまま首だけをこちらに向ける。
目付きは悪く、それでいてどこか妖艶な空気を纏ったような人だと、そう思った。
(こんなところでカツアゲ……?)
部屋には、神代捺以外にも3人の男がいた。洸平を入れて、全部で5人だ。
「…何がしたい?」
俺がそう言うと、他の1人の男がこっちに来て肩を組んできた。
「まぁそう言わずにさ、オレ達と遊ぼうぜ」
「遊ぶって何を…」
そのままベッドまで歩いたかと思ったら、強引に押し倒される。俺は困惑するが、逃げる前に男が馬乗りになって逃げ道を塞がれた。
「おい、ふざけるなっ…」
「ごめんねー?」
どういう訳か、洸平が服を脱ぎ出す。
さっきと変わらないはずなのに、その笑顔は狂気じみて見えた。
「…あー、勘違いするなよ。うちの奴等がお前に邪魔されたからってこんなことする訳じゃないから」
神代は傍観しているだけで、何もしてこない。
「ただねー?お前が可愛い顔してるからさ」
「…何言ってんだよ!離せって!」
俺の抵抗も虚しく、他の奴等までベッドに上がってきて、更には服まで脱がされる。
(有り得ない!俺、男なんだけど!)
そんなことを思っている間にも、次々と素肌は露わになっていった。
「じゃあ遊ぼうねー?」
「やめ……っ…」
俺の言葉は、男の強引なキスに消えていった。
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