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夢じゃない①
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身体も、心も、脳みそも。
どこもかしこも、ぐずぐずに溶かされる感覚。
一ノ瀬くんに触れられるとこ全てが熱くて、ただただ頭の中が痺れた。
「…はぁ、ぁ…っ…」
前と同じ。
一ノ瀬くんの膝の上に、向かい合わせで座る。
一度は経験のあることだから、体勢だけでも少しは俺を安心させようとしているのだろう。
だけど、それだけでは全然安息なんて出来やしなくて、俺は必死になって一ノ瀬くんに抱きつく。
後孔はしつこいくらいに慣らされて、もうドロドロだった。
「一ノ瀬く、も、それいいっ……」
息も絶え絶えに訴えるが、一ノ瀬くんは止めてくれないし表情も変えない。
まだ挿れられてもいないのに、解されているだけで達してしまう自分が恥ずかしかった。
「…でも、後で痛い思いするの佐伯さんですよ」
「…っ、そんなこと、言ったって……ぁ…っ」
ここから先は、指なんて比べ物にならないくらいに痛いことをされるとか、そんなことは十分に分かってる。
今入り込んでいる指もたった2本だけで。
だけど、後ろは長々と弄ばれてとっくに緩い。
ずっと同じ調子で刺激を与えられている方が、俺にはよっぽど辛かった。
「…はぁ、ぅ…っ、もう嫌、だ…ぁ……!」
涙で濡れた顔を一ノ瀬くんの肩に押し付ける。
背中に回した手で、ワイシャツを強く握り締めた。
苦しくて、はくはくと浅い呼吸しか出来ない。
「なん、でっ……?」
一ノ瀬くんだって、これ以上解す必要が無いことくらい分かってるはずだ。それなのに、一ノ瀬くんが手を止めることはなくて。
いくら俺の為だと言っても、俺にだって限界はある。
こんなの、もう堪えられなかった。
「…一ノ瀬くん、…っ俺もうやだ……!」
そう訴えながら、俺は弱々しく一ノ瀬くんの背中を殴った。
すると、もう止めて欲しいと言うことが伝わったのか、一ノ瀬くんは何度か俺の頭を撫で、それからやっと指を抜く。
「ぁ…っ」
「……止めてだなんて言ったの、佐伯さんですから……受け入れる覚悟は、出来てますか」
「……なんで」
しばらく休憩が欲しくて、俺は必死に一ノ瀬くんにしがみついた。
だって、そんなすぐには動ける訳が無い。
一ノ瀬くんは、ぐったりする俺の背中を擦ってくれるけど、それでもまだ頭はぼんやりとしていた。
(変になる……)
俺は全然落ち着けてなんかいなかったのに、一ノ瀬くんはそっと俺をベッドに倒す。
「……我慢の限界です」
一ノ瀬くんらしくなくて、その表情に余裕は無かった。
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