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脱出と逃走。8
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ドアの外から響く音がなくなり、
無意識に強くなっていた腕の力を抜いていると
急にドアがあいた。
突然のことに頭が追いつかず
体がガクガクと震えているのを
また、自分の手で押さえつけた。
ドアから顔を覗かせたのは
初めて見る男の人の顔だった。
「君、白兎君?」
優しい声色をしていた。
僕が頷いて返すと
「そう。もう少し待っていてね?」
と、微笑んで
またドアを閉じた。
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