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11.ドラマの打ち上げ-1
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ユキジの頑張りなんてドラマの一部しかなくて、全体的なメインの三人の頑張りにより、ドラマは無事に撮影を終え、クランクアップした。
監督はメインキャストの三人に感謝の言葉を何度も言っていて、ユキジにはあの濡場のシーンについて感謝の言葉を述べてくれていた。
あの身体を張った演技は絶対に視聴率を取れるぞ、と言って大満足な顔を向けてくれ、その言葉にユキジも嬉しかった。
「さー! 今日はたくさん飲んでくれー!」
ドラマの打ち上げは、ドラマがクランクアップした夜に監督の弟が経営する居酒屋を貸し切り行われた。
監督は浴びるように生ビールを飲み、一人で歌って笑って騒いでいた。
周りのスタッフも皆、無事にクランクアップになり安堵したのか店のお酒を次々と頼み、楽しんでいるようだった。
そんな中、ユキジは監督と一緒に飲んでいるラウルを警戒して端のほうで烏龍茶を飲み、目の前のピザやパスタをチビチビと食べていた。
お酒を飲む習慣があまりないユキジは、烏龍茶やノンアルコールを飲み、この場を楽しんでいた。
「すみません。遅くなりました」
そんな盛り上がっている中、途中仕事があってこの場に来るのが遅くなった壱成が来た。
「壱成くーん! 来た来たぁー!」
壱成の登場に、周りのスタッフや共演者の女優やアイドル達が黄色い声を上げる。
それに、アルコールも入り、テンションが更に上がっているようだった。
それに、皆、壱成の事をまだかまだかと待っていたようだ。この場で壱成とお近づきになりたいと思っている人間もいるだろう。そんな下心がユキジには分かった。
なぜなら、そんな話しをしているのをトイレに行った時に聞いてしまったのだ。
この場でお近づきになり、そのままお持ち帰りして貰う計画を聞いてしまったユキジは、アルコールが入っていないのに、サッと何かが覚めた。
そして、ユキジはトイレには行かず、静かにまた自身が座っていた席へと戻ったのだった。
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