アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1.愛され過ぎて少し怖い-3
-
こんな風に心配してくれる人がいる。
「うん。ふりだけだよ。男女物の恋愛の話しがメインなんだから、そこはサラッと流す程度って聞いた。BLだったら違うんだろうけど」
BLだったら、そこを期待して見る人もいたかもしれない。でもこれは、男女物の学園ラブストーリーで、そこを期待して見る人はいないだろう。
しかも、ゴールデンタイム。どの年代が見るか分からない。
「でも、その外人にお前が弄られるのを見るのは耐えられないな……」
「現場違うかもよ?」
「違くても俺は行く。……仕事が入ってなきゃだけど」
「そこまでしなくてもいいよ。僕は大丈夫だよ」
でも、その言葉はとても嬉しい。
「本当かよ。本番になって、無理、できませんって泣いても不可能なんだぞ」
「分かってるよ、そんなの」
側に壱成がいたら、なによりも心強い。でも、人気爆発のアイドルグループのリーダーで、なんでも熟せる壱成は、ユキジよりも仕事が多い。
だから、あまり心配かけたくは無い。
キスだって本当にするわけではない。ただ、抵抗するシーンが多いだけで、後は手でその場所を隠したり、シーンが切り替わったりして誤魔化すはずだ。
「お前ってさ、危機管理能力低いよな……」
「え? 危機管理能力? そ、そんなの必要無いもん」
こんな根暗でコミュ障の自分にそんな物を備えていても意味はない。と言うより、烏滸がましい。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
72 / 137