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碧は西島の体温と重さを感じながら彼からされる愛撫を受けいれている。
チュッ首筋を吸われ、気持ち良くて顔を横に向けて視界に諭吉が入った。
諭吉が床にこぼれたミルクを舐めている。
「諭吉、牛乳はダメ!」
慌てて叫ぶ。
その声で西島も諭吉を見る。
あいつ、いつの間に………
床のミルクを舐めている諭吉。
拭くのを忘れていた。
「拭かなきゃ」
碧は床を拭こうと西島の下から抜け出し立ち上がろとした。
それと同時に諭吉が碧のバスローブを引っ張ったものだから、
バサッと床にバスローブが落ちた。
西島の目の前に碧の綺麗な裸体。
もちろん、何もつけていない。
碧はバスローブが落ちた事に気付くのに数秒遅れた。
!!!!
「や、」
碧はペタンとその場に座り込む。
諭吉………また、余計な事を………
西島は自分のバスローブを脱ぎ碧に羽織らせ、
「俺が拭くから」
と碧をソファーに座らせる。
キッチンペーパーで床を拭きながら小声で、
「諭吉、お前は余計な事を」
と文句を言う。
もちろん、碧のバスローブを脱がせた事だ。
「ニッシーが脱がせんからやん、世話のやける」
諭吉はそう言うとプイッとその場を離れた。
全く………
ブツブツ文句を言う。
でも、碧の身体は凄く綺麗だった。
後ろ姿だったが、細い腰に女の子みたいにぷりんとしたお尻。
綺麗だな……と本当に思った。
諭吉め、よくやった!
◆◆◆◆◆◆
ぶちょ、……ちひろさんカッコイイ……。
碧はパンツ一枚で床を拭く西島をぽーっとして見つめている。
学校の美術室に飾ってあった裸体の彫刻みたいだとマジマジと見つめてしまうのだ。
何を食べたらあんなにカッコイイ身体になるんだろう?
床を拭き終えた西島が碧の元へ戻ってきた。
「ちひろさん……」
碧は西島を見上げる。
「あ、今度はバッチリ見ちゃった」
ニコッと笑う西島。
この前も事故で裸を見てしまった。
「ううん、いいんです……あの、 触ってもいいですか?」
「………はっ?……」
碧の言葉に何を?何を触るの?
頭の上に沢山のクエスチョンマーク。
「ちひろさんカッコイイんだもん、筋肉とかあっていいなあ。お腹も割れてるもん」
碧はマジマジと西島の身体を見ている。
えっ?触っていいかって、もしかしなくても俺の身体?
断る理由はない。
「いいけど?」
OKを出すと碧は西島の腹筋や胸筋を触ってくる。
触り方もソフトタッチ。
指の腹で少しづつ、それがまた微妙に興奮する。
ちひろさん、やっぱカッコイイ!
碧はソフトタッチしながら感動している。
凄く引き締まって大人の男性そのもの。
胴回りなんかもいいな。
碧は無意識に西島の身体に両手を回し抱き着いていた。
うわあ、凄く男らしいなあ、ちひろさん。
本当に無意識で、誘うとかそんなんじゃなく感動しているだけなのだが西島は違った。
あ、碧のばかやろう!!
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