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十五
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「う、うん、お風呂に一緒に入ってて……そこで好きって言われたの」
お風呂……………ですと!
夏の胸は弾んだ。
凄い!凄いわ碧ちゃん!子供だと思っていたのにお風呂とか……!
「凄い!碧ちゃん!部長とお風呂とか!そこで好きとか!お姉ちゃんより大人じゃないの!」
夏のテンションが上がった返事と大人だと言われた事が碧は嬉しくなる。
「ありがとう夏姉ちゃん。でもね、僕、昨日鼻血出したの」
「はっ?鼻血?なんで?」
なんで?と聞かれ、昨日の西島の裸体を思い出す。
大きくそそり勃つアレも。
キャーッと叫びそうになるのを堪える。
「あ、あのね……」
碧は恥ずかしいが夏に軽く説明した。
それを聞いた夏も電話の向うで鼻血を出しそうなくらいに興奮していた。
碧ちゃん!凄い!無邪気って最高の武器ね。
「じゃあ、してないんだ」
「えっ?キスはしたよ?」
その返しに夏はまたぐはっと吹き出しそうになるのを我慢。
「違うわよ。エッチよ!セックス」
キャーッ夏姉ちゃんなんて事を………!
碧の心拍数はエッチという言葉で急上昇中だ。
「して、してない」
「部長良く我慢できたなあ……部長も凄いわね」
我慢?やっぱりちひろさん我慢したんだ!
「僕、我慢させちゃったの?どうしよう。」
へこむ碧。
「焦らなくて大丈夫よ。今夜誘ったら?」
「えっ?誘う?何を?」
「もちろんエッチよ。あ、でも、碧ちゃん初めてだよね。部長に僕は初めてだから優しくしてってちゃんと言うのよ?」
優しく?えっ?優しくしないとダメなの?
碧の頭は色んな事で沢山のクエスチョンマークが。
「優しく……どうして?痛いの?」
「そりゃあ、痛いでしょ?部長って大きいんでしょ?挿いるかな?」
「どこに?」
キョトンとする碧。
「どこ?あっ………そっか、碧ちゃん知識ないもんね。うーん、私は女だからアドバイス出来ないしなあ。誰か男の子同士で付き合っている人いればいいんだけど」
夏は悩む。
男の子同士のセックスはどうするかは夏の友人のBL本で知ってはいるが所詮は女の子が書いた空想の話。
リアルではない。
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