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結局、逃げ切れずメイクされている碧。
女子社員はきゃーきゃー騒ぎながらメイクを試す。
「やっぱ碧ちゃん可愛いーっ」
「お肌ツルツルでプニプニ」
女子社員達は好き放題。
「やっぱ、まだ10代だもんね碧ちゃんはお肌プルプル」
そう、女子社員は全員20代のお姉様方。
逆らえない。
「おー、何だ佐藤また女子のおもちゃにされてんのか」
戻って来た男性社員が集まってきた。
もう帰りたい……
逃げたいけど逃げれない状況。
「でも、可愛いでしょ碧ちゃん」
メイクされた碧を見て男性社員も頷く。
「佐藤は女の子に生まれた方が良かったかもな」
男性社員も碧の可愛さは認めていた。
散々、遊ばれて……
メイクを落としてくれない女子社員達。
仕方なく隙を見て逃げ出してトイレに駆け込んだ瞬間。
ドンッと誰かにぶつかった。
碧からぶつかったけれど、ぶつかった相手はビクともせずに小柄な碧が弾き飛ばされた。
「あ、悪い」
ぶつかった相手が心配して手を差し伸べてくれた。
「佐藤?」
自分を見て不思議そうな顔をしたのは西島だった。
ぶちょーーっ!
叫びたかったがビックリして声が出なかった。
「あれ?碧ちゃーん、どうしたの可愛くなっちゃって」
もう一人居たのかと慌てた。
人事部の佐々木。
「あの、ちがいます、これ、あの、へ、変な趣味とかじゃなく、」
碧は慌てて立ち上がるとメイクを取ろうとトイレットペーパーでゴシゴシ拭く。
「あ~こら、だめだ」
西島はゴシゴシ拭く碧の腕を掴む。
「佐々木、クレンジング借りて来い」
「はいは~い」
佐々木はどこかへ消えた。
二人っきり…
やばい。
沈黙……が~
碧は何を話して良いか分からず俯く。
やばい、やばい。
何か話さなきゃ!
あ、サンドイッチ!
「あの、あの、サンドイッチ」
ありがとうございます。と付け加えるのを忘れてしい、
「ありがとうございます」
間が空いて間抜けなお礼になってしまった。
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