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恋心。?4
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早く、夏に教えたい!そんな衝動にかられ、
碧は用事を思い出したからと嘘をつき、慌ててお握りを食べ、
「ゴホゴホ、」
結果、喉に詰まらせる。
「わあ、碧ちゃん大丈夫?」
佐々木が慌てて碧の背中をさすり、
「ほら、水」
神林に水を貰う碧。
「う~」
胸をドンと叩いて頑張って飲み込む。
ようやく飲み込めて息を吐く。
「碧ちゃん大丈夫?」
「は、はい。すみません」
碧は佐々木と神林に頭を下げると、
「あの、お先に失礼します!お茶ご馳走様でした」
お礼を言ってガタガタとドアにぶつかりながら出ていく。
ああ、大丈夫なのか?と心配そうに碧を見送る佐々木と神林。
****
何か騒がしい。
カーテンの向こうが気にはなるがベッドに転がりながら西島は何だかイライラ。
佐々木と神林には懐きやがって!
なんて、拗ねていると碧が2人にお礼を言って出て行った。
碧が出た後直ぐにカーテンが勢い良く開けられ、
「何時まで拗ねてんだ」
佐々木に嫌みを言われた。
「拗ねてない。YouTubeの猫動画見たせいだよ、ふんっ」
佐々木に背を向ける西島。
「碧ちゃんがお前に恋人いないのを喜んでたぞ」
「はあ?そんな事までバラしたのか!」
西島は振り向くと佐々木を睨む。
「ケッ、違う所に注目しろよ、俺の可愛い碧ちゃんがお前に恋人が居ない事実を頬染めて嬉しそうな顔した所だよ」
「はあ?」
「俺じゃなく、ガミガミ怒るお前を意識しちゃってさ、俺だって独身なのに」
「うるせえバツイチ…佐藤が嬉しそうにしたのは、何時も偉そうに説教する上司が恋人もなく明け方まで猫動画見ているという寂しい実態にだよ」
西島は売り言葉に買い言葉で喧嘩越しに言う。
「あ~、分かってない。碧ちゃんのあの顔は恋する顔だ」
佐々木は腕を組み、露骨にため息。
「佐藤は男だって言ってるだろ!男に恋心抱いてどうする」
露骨なため息にムッときた西島。
「あっそ、じゃあ碧ちゃんに手を出してもいいんだな?」
「は?」
「碧ちゃんをモノにする。抱いてしまえばこっちのもんだし」
佐々木はニヤリと笑う。
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