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恋心。?11
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「え~、もったいない。お前、俺から碧ちゃん守ろうと必死だからさ、もう食ったかと思ったよ」
ヤッた前提で話をする佐々木はもう手の施しようがないアホだ。
「お前と一緒にするな!佐藤は熱があるんだよ」
「無かったらヤッた?」
もう、言葉も出ない。
「………やらない。佐藤は男でまだ子供だ」
「碧ちゃんは女の子よりも絶対にエロいぜ?きっとセックスとか乱れまくりで可愛い声でもっとぉっておねだりして、恥ずかしそうに腰振る仕草とか想像したら、股間が暴走する」
「死ね!」
西島は怒鳴りつけると電話を切った。
あのアホ、信じられん!
佐藤をそんな目で……。
淫らな……
ボンッとさっきの碧の下着姿が脳裏に過ぎる。
女の子よりもエロい。
確かに………
なんて考えて頭を振る。
佐々木に影響されまくりだろ!
西島はエンジンをかけると車を走らせた。
******
「何で戻って来た?」
神林に車の鍵を返しに行くとそう言われた。
何でと聞かれても、
「仕事あるだろ?」
と答えるしかない。
「お前は碧ちゃんの面倒見なきゃならないだろ?」
「は?」
「碧ちゃん、熱上がってたんじゃないか?」
確かに上がっていた碧の熱。
「子供じゃないし」
「佐々木には碧ちゃんを子供だと言ってるのに、こんな時は子供じゃなくなるのか?」
神林の言葉に西島は言葉を詰まらせる。
「それに普段のあの子を見てたら心配になるのが普通だろ?きっと、ご飯とか着替えとか出来ないんじゃないかな?」
確かに!
普段の碧は只でさえ危なっかしいのに、熱がある今………
やばい!
死んじゃうんじゃないかとさえ考えてしまった。
「会社には西島は早退したと言ってあるから、早く碧ちゃんの所へ戻れよ」
西島は、くるりと向きを変え走って行った。
「本当、世話の焼ける」
神林は西島の後ろ姿を見送った。
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