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恋心。?13
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ゴクゴクと液体が流れ込む度に喉元が動く。
そこにはちゃんと喉仏がある。
それさえなければ今の碧は女の子みたいだ。
結構な量を飲んだ碧は飲むのを止め、ぷはっと息を吐く。
飲んだ量を見た西島はそんなに喉が乾いていたのかと思い、神林の言う通り戻って来て良かったと思った。
西島は碧の手からペットボトルを取り、
「ほら、ベッドに戻れ」
と言葉をかける。
碧はコクンと頷くと、何故か西島の方へ身体を向けた。
そして、西島の腹の辺りに抱きついてきた。
おわあぁぁーっ、
叫びそうになるのを必死で堪える。
抱きついてきた碧は西島の膝の上で寝息をたて始めた。
えっ?えっ?
スースーと聞こえる寝息と、伝わる碧の体温。
自分の身体にしがみついて眠る碧は子猫みたいに見える。
甘えて膝に乗る子猫。
でも、その子猫は妙な色気を放つ。
シャツが捲り上がり、下着が見えて、そこから伸びる碧の足は体毛が薄く、少女の足みたいに見える。
まだ、成人ではない碧は髭も目立たないツルツルな肌。
少年という言葉が似合う。
碧は女の子よりもエロい。
佐々木の言葉がもう何度もフラッシュバックしている。
やばい、まじやばいから!
西島は碧を抱き上げた。
エロい格好をずっと見れる程、西島は人間が出来てない。そう思ってしまったのだ。
その証拠に股間が元気になっている。
有り得ないだろ!
こんな子供に!
男だぞ、男!
男……………
だけど、碧は少女みたいだ。
少女はもちろん、少年を性の対象にした事が今まで無かったのに。
ただ、アメリカで生活していた時に少しの間、男と暮らしていた。
佐々木は知らない事実。
碧をベッドに降ろして寝かせる。
額を触ると熱い。
また上がったのかと、熱さまシートをまた額に貼る。
「熱い……よう、ゆきち」
碧の譫言。
ゆきち?
ああ、猫か。
確か猫の名前だ。
西島は碧の頭をゆっくりと撫でた。
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