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恋心。?14
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フワフワな感触がして、碧は少し目を開けた。
部長……
目に飛び込んで来たのは西島の姿。
それも、公園のにゃんこを見てる時の優しい顔。
すごい夢だなあ。
フワフワな感触は頭を撫でられているんだと気付くと、凄く幸せな気持ちになった。
夏姉ちゃんがあんな事言うから部長が夢に出てくるんだ……。
なんて考えながらも、幸せな気持ちは碧を良い気分にしてくれて、
夢の中の部長となら、色んな話出来そうな勇気までくれた。
碧は、大きな目を開けて西島を見上げる。
「ぶちょお…」
「ん?どした?」
「き……です」
「えっ?何?」
西島は碧に顔を近づけて聞こうとする。
が、
碧が西島に手を伸ばしたたタイミングが合ってしまい、驚いた西島がバランスを崩し、碧の上に倒れ込む。
むにゅ、
柔らかい感触と、碧のドアップ。
むにゅ、ってまさか………
唇?
西島がそう気づくのに数秒かかり、
「すまんっ」
慌てて碧から離れた。
でも、碧は無反応。
事故とはいえ、唇同士が触れた事は紛れもない事実!
「佐藤……すまん、変な…」
言い訳を言おうと顔を覗き込むと、碧は眠っているように見えて、
頬を軽く叩く、
もちろん反応なし。
ああ、寝ぼけてたのか。なんて安心した。
唇が触れた事に碧は気づかないまま眠っている。
頬に手をあてたまま西島は碧の顔を見つめた。
柔らかい頬はスベスベ。
さっき触れた唇も、やわらかかった。
親指が意志があるように勝手に動き、碧の唇に触れる。
プクンとした弾力は本当にコイツは男なのかと疑うほど気持ちが良い。
確かに自分の唇に触れた時、プニッとして、何か…………
凄く変な気分になった。
指先が勝手に口内へと侵入していく。
すると、
ちゅうちゅうと指先を碧が吸い始めた。
うわあぁーっ、
なんて動揺するも、その姿が、
まるで哺乳類を吸う子猫みたいで可愛かった。
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