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恋心。?15
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自分の指を吸う仕草がたまらなく可愛い。
本当に赤ちゃん猫みたいに。
やばい、絶対にやばい!
碧を見ていると悶え死にそうで西島は指を抜く。
薄く開いたままの唇。
やわらかいよな、佐藤の唇………
さっき、自分の唇に感じた感触を思い出す。
自分でも理解出来ないけど、
そこに吸い寄せられるように西島は顔を近づける。
唇があと少しで触れそうな瞬間。
「んっ…」
碧が寝返りをうち、
チュッと頬に西島の唇が当たった。
あああーっ、
俺のばかーっ!
我に返った西島は風呂場へ直行。
頭冷やせ頭!
服を素早く脱ぎ捨て、シャワー全開で頭から水をかぶった。
「つめたーっ!」
悲鳴に近い叫びを風呂場で叫ぶ西島であった。
*****
修行僧のように水を頭からかぶりまくりの西島。
熱かった下半身も鎮火した所で風呂からあがった。
本当バカだよバカ!
あんな子供に!
佐々木の事言えないじゃないかよ。
ブツブツ言いながら冷蔵庫から水を出して飲む。
そして、フローリングに起きっぱなしのポカリを持ち上げ、碧の所まで持っていく。
落ち着け自分。
相手は子供だ、子供!
そう言い聞かせた。
碧は相変わらずスヤスヤ眠っており、
このまま泊めなきゃダメだな。
と考えた。
碧を1人には出来ないし、起こすのが可哀想だ。
それと、
無邪気な顔で眠る碧をしばらく見ていたいと思ってしまったのだ。
にゃんこみたいで、
ほっとけない。
ああ、公園のにゃんこに餌あげに行かなきゃな。
西島はそう考えながら碧の寝顔を見つめた。
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