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心臓の音が西島にも聞こえるんじゃないかって心配するくらいに心臓がドクンドクンと大きく脈打つ。
そんな碧のドキドキに気付かずに西島は碧の頭を撫でる。
小さくて華奢な碧を見ていると、かなり心配してしまう。
熱が高いから大丈夫かな?って。
自分は少々の熱なら平気だ。
こんな風に苦しそうな顔されたら心配してしまう。
でも、実際は苦しそうなではなくて、ドキドキしているだけなのだが、西島はもちろん知らない。
薬は使ったばかりだから、まだ使えないし。
しかも、座薬とか……
碧のぷりぷりなお尻を思い出して西島はぎゃーと頭を振る。
佐々木の仲間じゃないし、ショタじゃない!
俺は違う!
思い直して碧から離れようとした瞬間に、
諭吉が西島の首辺りに飛び乗り、バランスを崩して碧の上にまた乗ってしまった。
西島の体重がかかり、碧は驚いて目を開けた。
自分の顔近くに西島の顔が………、
慌てて西島が身体を起こすと碧と目が合った。
間近で見つめ合う二人。
部長………カッコイい。
佐藤…………可愛い。
互いにそんな事を思っているなんて想像もつかない。
碧の顔が近い。
事故でキスしたのを思い出す。
唇、柔らかかった。
キスなんて久しぶりにしてなかった。
部長……睫毛長いんだ。
こんなに近くで見たの初めて………
ドキドキする。
どうしよう、ドキドキしてる!
たった数秒なのに、長い時間見つめ合っているような感覚を互いに感じていた。
佐藤…
西島は碧の頬に触れ、
「ごめん、大丈夫か?」
と優しい口調で言う。
碧は頷く。
部長の手、おっきい。
西島が自分から離れた瞬間に碧は彼の手を握った。
驚いたように碧を見る西島に、
「部長の手……おっきいですね」
と言った。
西島の手を握る碧の手は自分より小さい。
「佐藤が小さいんだよ」
ニコッと微笑まれ碧は凄くうれしくなった。
ずっと、ここに居たいなあ。
「洗濯物置いてくるよ。何か欲しいものは?」
そう聞かれ、
「早く戻って来てください」
とお願いした。
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