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早く戻って来てください…
可愛い事を言われ西島はニヤニヤしそうになる。
分かったとだけ言うと寝室を出た。
碧は西島の後ろ姿を見ながら、
部長の裸……写メしたい!なんて考え、きゃーと顔が赤くなる。
そして、碧は西島が拾っていたモノを脳裏で何気に再生した。
パンツを手にしていて、
あれ?あのパンツって………
自分のに似ていたような?
碧はダルい身体を起こし、シャツを捲ってみた。
きゃあーっ、
叫びそうになった。
僕のパンツだ!
部長が持っていたのは僕のパンツだ!
だって、今、履いているのは僕のじゃない。
少しブカブカ、
シャツも変わっているし、
えーっ、えーっ、
僕の裸……
ううん、僕の……
見られた!
碧は自分のJrを西島に見られたとショックを受け、のた打ち回る。
*****
シャツを羽織り、短パンを履く西島は碧がショック受けてるのを知らずに洗濯物を洗濯機にぶち込む。
「何や、しょうもな」
足元からの声。
ん?
下を見ると諭吉。
「人間の発情期の雄は交尾ば何でせんとや?」
ん?んん?
いま、人間語話した?
それとも猫語を自分が理解出来る?
「ニッシー、発情期やろ?」
諭吉の口がそう動いた。
発情期?
「は?」
「良か匂いがするけん隠くさんでも分かるばい」
あー、俺きっと、仕事のし過ぎだ。
「碧もまだ子供かと思っちょったら良か匂いしだしたけん発情期がきとるばい」
あー、きっと佐藤の風邪が感染ったんだ。
西島は自分の額に手を触る。
「あんたに発情しとるとやけん、ちゃんと責任もてや」
うん?
いま、なんて?
「佐藤が発情?」
「そうたい。ニッシーが側に来ると良か匂いば出すとさ」
「匂い?」
質問をして、ハッと気付く。
猫と会話してないか俺?
つーか、猫って喋らないだろ!
「あ~いかん、薬飲んで寝よう」
西島は頭を振る。
猫、話さない、絶対!
頭に言い聞かせて寝室に戻る為に歩き出す。
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