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「何や、シカトかニッシー、しけとお」
足元で聞こえた声は、西島を追い抜く。
しけとお……
猫にしけとおとか言われる俺って何なん?
相当きてるかも知れない。
寝室に入り、碧の様子を見る。
西島が部屋に入って来たので碧の心臓は口から出そうなくらいに早く動き出す。
僕のおちんちん……部長に見られたんだ。
恥ずかしくて死ねる!
「ぶちょお」
目がウルウルと潤んでいる碧。
熱のせいか?なんて西島はドキッとした。
「どうした?」
聞き返す西島に、碧は思い切って、
「ぼ、ぼくにパンツ履かせたのは部長ですか?」
と聞いてみた。
ドキーンっ、
西島の心拍数が一気に上がる。
碧のマショマロみたいな可愛いお尻を思い出し、動揺。
「パンツはおれ、いや、私だけどシーツかけてたから見てないぞ?」
うひゃー、やっぱ部長!
部長が僕のパンツをぬが、
脱がしたーっ、
きゃーどうしよう!
碧の顔は真っ赤。
西島は熱が上がったのかと碧の額を触る。
ぶちょおーっ、
部長の手が……
もう、頭が回らないよ!
パンク寸前の碧の思考回路。
「佐藤大丈夫か?」
優しい心地良い声。
夏姉ちゃん、僕………もう、いっぱいいっぱい、
ドキドキするの。
触られると嬉しくなるんだ。
夏姉ちゃん、これって何かなあ?
僕はどうしちゃったのかな?
「あつい」
部長に触られると胸が熱くなる。
「わかった、氷持ってくるから」
碧の額の熱冷シートは既に使いものにならない。
西島は急いで氷枕を用意。
その様子を見つめる諭吉。
「碧は知恵熱やっ言うとるのに、ニッシーは心配性やな」
なんて呟かれてるなんて思いもよらない。
初めて発情期(恋)ば迎えたんやから、ビックリしたんやろうな碧の身体と心が。
諭吉はゴロゴロ喉を鳴らしながら碧の側にくるりと身体を丸めた。
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