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こっこっこ、
これは何だーっ!
西島は今の状況に心臓が口から出そうなくらいに驚いている。
な、何で俺は佐藤を抱きしめて寝ているんだ?
何で、佐藤は俺の上に居るんだ?
か、考えろ!
西島は数分前に目を覚ましていたが、今の状況、碧を腕に抱いている事に気づくのに数秒かかり、
その次に、
ダラダラと冷や汗が出ているのだ。
いくら考えても碧を抱っこしている経緯が不明である。
確かに自分は1人で寝ていた。
寝る前の事を思い出しても、碧を抱っこする状況までの経緯には繋がらない。
まさか、俺が寝ている佐藤を……
ヤッてないよな?
碧はシャツを着てはいるが、下は履いてないかも知れない。
た、確かめるか?
西島は悩む。
碧に視線を向けると、頭だけ見える。
スースー、と気持ち良さそうな寝息と、碧の体温。
碧は軽くて男を抱っこしているなんて思えない。
しかも、身体が女の子みたいに柔らかい。
くそ、くそったれ!
何で上で寝てるんだよ!
しかも俺はちゃっかり抱き締めているし!
碧のフワフワした髪から良い匂いがしてくる。
甘い……
本当に砂糖菓子かコイツは?
「んっ」
碧の声にびくっとなる。
起きた?
碧は顔の位置を変えただけで、また眠ったようだ。
コイツは猫か?
猫みたいに人の上で……
猫みたいに軽くて、
猫みたいにしなやかそうな身体で、
猫みたいに温かくて、
小さくて、
そして、
可愛い。
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