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「無理しなくて良い」
西島は碧の手のひらから薬を取るとゼリーで包んだ。
「ほら」
スプーンに薬入りゼリーを入れて碧の前に差し出す。
パクン、
つい、
ついだった。
もう条件反射!
差し出されたスプーンをパクンと碧はくわえてしまった。
くわえた瞬間に碧は………………
もう固まるしかない。
ぶぶぶ、部長ーっ!
恐る恐る西島の顔を見る。
西島は、
凄く驚いたような、
笑いそうな顔をしていた。
パクンと碧がスプーンをくわえた瞬間。
ほわわわ~ん、と何だか幸せな気分を味わった。
ヒナに餌をあたえたような癒しの瞬間。
か、可愛い!
スプーンをくわえた碧は凄く真っ赤な顔をして照れている。
あ~、もうこの可愛さは犯罪だ。
つい、
「良く出来ました」
と頭を撫でてしまった。
頭を撫でた後、急に恥ずかしくなり西島は、洗濯してくる!とその場から逃げた。
*****
良く出来ました。
って、頭を撫でられた……。
部長!
部長ーっ!
頭、僕の頭をーっ!
ふわりと乗せられた大きな手。
温かくて優しい手。
どうしよう。
ドキドキ、ドキドキする!
胸がキューってなる!
碧は顔を真っ赤にしたまま悶えている。
「にゃ~」
諭吉が側にきた。
碧は諭吉をギュッと抱きしめると、
「諭吉、どうしよう!部長に頭撫でられた」
興奮しながら諭吉に話す。
どうしよう!どうしよう!って言いながら碧は幸せそうな顔をしているのを諭吉は見つめている。
「あのね、今ね、胸がキューってなるの!これって何かなあ?」
発情期だろ?
なんて諭吉は突っ込みたかった。
やれやれ、
発情期初心者は自分の気持ちに気づかん……
ニッシーもそうやし、
頭痛いばい。
諭吉は頭を悩ます。
どうやって二人に気付かせようか考えなければならない。
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