アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2
-
「碧大丈夫?」
心配そうな斉藤。
「うん、大丈夫。斉藤くんごめんなさい。迷惑とかかけちゃって」
碧は斉藤に頭を下げる。
「えっ?何で謝るんだよ?友達心配するのは当然だろ?」
友達……。
友達だって言った?
「僕と斉藤くん友達でいいの?」
碧は恐る恐る聞いた。
同期でも斉藤は大学卒で碧は高校卒。
年齢も離れている。
碧は同期だとは思っていても、斉藤は自分を相手にしないんじゃないかと思っていて、
だから、友達って言葉に驚いたけど、同時に嬉しくなった。
「えっ?ショック!碧ちゃんは俺を友達だと思ってなかったんだ?」
聞き方が悪いせいか斉藤は寂しそうな顔をしている。
「ううん、違うの。斉藤くんみたいな大人でカッコイい人が僕を友達と思ってくれてるって思わなくって……ほら、僕だけ高卒だし」
碧のコンプレックス。
大学出てれば良かったかな?ってたまに思ってしまう事。
碧は斉藤に友達って言ってもらえて、少しはコンプレックスが和らいだ気がしてニコッと笑う。
その笑顔が可愛くて斉藤は、
「碧!可愛い!」
とギュッと抱きしめた。
「バカだな~碧ってばそんなの気にしてさ!俺の大学なんてバカ大学だぞ?金の無駄遣いなだけ。碧の方がよっぽど偉い」
「さ、斉藤くん苦しい」
力が入り過ぎて碧は苦しむ。
「はいはいはい、離れて離れて」
佐々木は斉藤を無理やり碧から引き離す。
「ごめん、嬉しくて興奮した」
テヘッと笑う斉藤。
「ありがとう斉藤くん。僕、嬉しい」
友達とか、社会人になっても出来るんだ!
凄く凄く嬉しい!
「うん。だから斉藤くんはやめて他人行儀っぽい。星夜で良いよ」
「おっと~某アニメっぽいんだな斉藤くん」
佐々木はニヤニヤしながら言う。
「はい。うちの親父がそれのファンで」
「なーんか時代の流れ感じちゃうなあ~、俺は母親が石原裕次郎のファンだったから裕次郎なんだよねえ」
そんな2人の会話を聞きながら西島部長の名前って確か可愛い名前だったような。と碧は考える。
「西島部長は確か千尋ですよね?」
斉藤の言葉に碧は、そうだったと頷く。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
70 / 639