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「ジブ〇野郎だからな西島」
「誰がジ〇リ野郎だ」
佐々木の言葉にイラつきながらそう返す西島。
何故にイラつくのかはきっと、佐々木だからだ!
コイツはデリカシーに欠けてるし、何より、まだ子供の佐藤を狙っている。
断固阻止せねば!
「じゃあ、碧ちゃん、斉藤は星夜くん、俺は裕ちゃん、西島は西島と呼びなさい」
と佐々木。
「何で俺だけ西島なんだよ」
不満そうな顔をする西島。
「あらあら、千尋くんとか碧ちゃんに呼ばれたいのか?ん?」
ニヤニヤする佐々木。
「ば、バカじゃねーの!と、とにかくウルサくしたら追い出すからな!」
西島はビシッと佐々木に言い放つと寝室を出た。
プンスカ怒って出て行く西島を見ながら碧は、
部長、普段は俺って言うんだあ。
なんか、凄く身近に感じちゃう。
なんて思っていた。
仕事では私を使う西島。
俺の方がいいなあ~なんて考えてしまう。
「碧ちゃん、何して遊ぶ?DVDとか見る?」
佐々木は自分の家かのように西島のノートパソコンを持ってくる。
「佐々木部長、なんか勝手知ったるって感じですね」
どこに何があるかを熟知している様子の佐々木に斉藤が聞く。
「前にしばらく居候してたんだ」
佐々木はそう言いながらパソコンにDVDをセットしている。
居候?いいなあ佐々木部長。
どれだけ長く西島の所に居たのか分からないけど、碧には凄く羨ましい事だ。
「西島部長って世話好きなんですね。碧の事も面倒みてるし」
「ガミガミ言ってるけどな」
「俺は始め西島部長が良く碧を怒ってたのが嫌だったんだけど、今はさ、碧を一番可愛がってるんじゃないかって思う」
「えっ?」
佐々木と斉藤の会話を黙って聞いてたのだけど、斉藤の言葉に驚く。
可愛がってた?
僕を?嘘?
斉藤くんの勘違いじゃないのかな?
「僕が皆より仕事出来ないからシッカリしろって意味で怒ってるんだって思ってた」
西島が怒るのにもちゃんと理由があると碧は思っていた。
「なるほど、碧ちゃんはそう思ってたのか、じゃあ西島は嫌いじゃないんだ?」
真顔の佐々木に碧は頷く。
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