アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4
-
「西島部長は憧れです」
照れたように笑う碧。
可愛い!
なんて、佐々木と斉藤はにやける。
全然すれていない碧に自然と顔が緩むのだ。
「じゃあ治りたくないだろ?」
「へ?」
斉藤の質問に首を傾げる碧。
「体調戻ったら自分のアパートに戻るから」
斉藤の言葉に、ああっ、そうかと思った。
熱が下がったら……
そう考えたら急に寂しくなった。
治りたくない。
なんて、小さなワガママが生まれた。
*****
くだらない話しやがって!
西島は洗濯物を干しながらイライラしている。
千尋くんって呼ばれたいだろ?
また、思い出し、
碧から、
千尋くん!と呼ばれるのを妄想。
きっと可愛い笑顔で呼んでくれる。
ああ、
良いかもな!
って考えて、また頭を振る。
だーかーら!
違う違う!
俺はショタコンじゃない!
ブンブンと頭を振る。
「碧の側おらんで良かとか?佐々木とか言う奴は碧ば狙っとるとやろ?先に交尾されるかもしれんばい?」
「それなら斉藤が居るから大丈夫だろ?」
…………!!!
まただ!
また普通に猫と会話している!
西島は足元に感じるモフモフの毛の感触で諭吉が居るのだと分かってはいる。
でも、猫はしゃべらない!
「ばってん、本当は気になるとやろ?代わりに見て来てやろう」
諭吉はフワリと方向転換。
トットット、と軽い足音をさせて去って行った。
俺、ノイローゼかな?
******
「わっ、諭吉?」
部屋に入ってきた諭吉の姿を見つけた斉藤。
「にゃー」
諭吉はベッドへ乗る。
「何で諭吉が部長んちに居るんだよ?」
「実家に帰った時に着いて来て……昨日、部長が諭吉を連れて来てくれて」
斉藤の質問に碧はそう答える。
「じゃあ、諭吉も面倒見てくれてんだ。優しいな部長」
感動する斉藤。
そう!西島部長は優しい!
碧は顔がほころぶ。
「はいはい、じゃあ、お楽しみといきますか」
佐々木はニヤリと笑う。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
72 / 639