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べ、別に寝顔を見たいとか、そんなんじゃないし!………なんて、誰に対しての言い訳なのか分からないが西島はぶつぶつと心で呟いた。
碧の手がスッと伸びてきて西島の首筋に抱きついてきたのと、それは同時だった。
ん?
一瞬、思考回路が制止した。
ぎゅっとしがみついてくる碧。
えっ?えっ?
ええっー?
ど、どうしたんだコレ?
碧に抱き付かれていると理解するのに数秒。
碧は起きていて、自分をからかっているのかと、考えてみるが、こんな事が出来る子ではない事は知っている。
じゃあ、寝ぼけているのか?
あ、諭吉!
そーだ、俺を諭吉だと思っているんだと考えが落ち着くと、この状況をどうしようか悩みだす。
振り解いて寝かせるか?
それとも、添い寝?
ああーっ、添い寝はダメだろ!
なんて悶える西島をよそに碧の腕に力が入り、
「んんっ………ぶちょお……あっ」
甘い声が西島の耳元で聞こえてきた。
しかも、まるで………喘ぐような。
ずっきゅーん!
と心臓を矢で貫かれたような衝撃。
ぶちょお?ぶちょおって俺?それとも佐々木?
心臓がバクバクしてきた。
「……にし……じま……ぶちょお」
あ、俺かあ!
碧の甘い声は西島を呼ぶ。
「んっ……そこはだめです………みちゃ……だめっ」
えっ?どこ?どこをみちゃダメなんだ?
バクバクした心臓がさらに激しく動き出す西島。
「やっ………ぶちょお………恥ずかしいです」
えっ?えっ?
恥ずかしいって何が?
「あっ……ぼく、……はじめて……だから」
はじめてだから?
まて、まてまて、
佐藤はどんな夢みてんだ?
寝ぼけてんだよな?
夢には俺が出てて、
俺は佐藤に何をしてるんだよ!
はじめてとか、恥ずかしいとか!
夢の中の俺、何さらしとんじゃー未成年相手に!
「き………ぶちょお、すきです」
はっ?
今の何?
い ま な に を い っ た ?
良く聞き取れなかった!
もう一度聞きたいと思い、碧の顔に耳を近づける。
ちゅっ、
頬に碧のやわらかい唇が押し付けられた。
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