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部長が運命の人ですか?
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にゃ~
諭吉の鳴き声。
「ん……諭吉」
手を伸ばして諭吉を捜す。
モフンと手があたり、
諭吉だと手を動かして撫でた。
でも、
手触りが諭吉じゃない………
碧は眠い目を開けて手の先にあるモノを見る。
頭?
えっ?頭?
「に~」
諭吉がその頭の近くに居る。
身体を起こしてみると、西島の頭を撫でていたと理解した。
ぶ、部長!
僕は部長の頭撫でていたのかあ~!
ちょっと慌てたが、西島が寝ていると気づきホッとする碧。
身体を完全に起こして西島の様子をみる。
熟睡中の西島。
もしかして、ずっとこうやって、自分を看病してくれたのかと顔がふにゃんと緩む。
えへへ、部長優しいですね。
嬉しいです。
西島の寝顔を見つめる。
ほわあ~部長って、寝ててもやっぱり格好いい!
ずっと見てたいなあ。
西島を見ていたら幸せな気持ちになる。
碧は静かにベッドを抜け出して、西島がハンガーに掛けてくれている上着のポケットから携帯を出して、
『ごめんなさい部長』
心で呟き、碧は寝顔をカメラで撮した。
隠し撮りはいけない事だけど、寝顔をどうしても撮したくて、シャッターボタンを押した碧。
保存して、もう一度画像を確認。
『やっぱり可愛いです部長』
満足して上着に携帯を戻す碧。
もう一度寝顔を見ようと前に出ようとすると、諭吉が足元にまとわりついて、きてバランスを崩す。
倒れそうになり咄嗟に掴まったモノは西島の身体だった。
でも、滑ってしまい床にバタンと倒れる。
何かがぶつかってきた後に物音がして西島は目を覚ました。
足元に何かがある。
よく開かない目で足元を見ると碧の頭。
えっ?佐藤?
床に倒れる碧の姿。
「佐藤どうした!」
慌てて碧の名前を呼ぶ。
「いたっ」
碧はゆっくりと起き上がり西島を見上げた。
「ぶちょお」
倒れた時に膝と腕を打ち付けた碧は痛みで涙目。
足をペタンと床に付けてW文字で座り、太ももまで丸見えの碧。
ぐはっ、
西島はその姿に悩殺されそうだった。
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