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白い太ももに視線が思わず行ってしまい西島は、
ああ、何を見てるんだー俺のアホッ!と頭を振る。
気を取り直して、
「どこを打ったんだ?」
と碧の心配をする。
「ひざ……とぉ、うで……」
結構激しく打ち付けたからジンジンと痛みが襲ってきている碧はまたもや涙で瞳を潤ませて訴える。
西島は、ぶっちゃけ………
涙目の碧が可愛すぎて悶えそうだった。
もう、一々可愛すぎて軽く果てそうだ。
しかし、それを見せるワケにもいかず、
碧をひょいと抱き上げた。
悩殺姿で涙目なんて目の毒。
ベッドに座らせた。
ひょいと抱き上げられた碧は、
ぶちょおーっ!
心臓が口から出るって表現は正しいかも知れないと碧は思った。
ドキドキして、
たくさんドキドキして、
ドキドキという擬音が部屋中に舞っているかも!ってくらいに心臓が激しく動いていて、
本当に口から出るんじゃないかと碧は思った。
ベッドに座らせてくれた西島。
膝を見ているようで、恥ずかしさでさらに心拍数が上がる。
打ち身っぽいけどなあ。
西島は碧の膝を見つめながら考える。
折れたりヒビが入ってはいないようだけども…………
うーん……………っ、
******
「碧ちゃん」
1時間後、神林が顔を出した。
「えっ?神林先生」
キョトンとする碧。
「怪我したんだって?ちょっと見せてね」
ニコニコ笑いながら碧の膝と腕を診察する神林。
その姿を諭吉を抱っこして見つめる西島。
もしかしたら?を考えて神林を呼んだ西島である。
「ニッシーは心配性なんやな」
耳元で聞こえる諭吉の声。
あははは、猫から心配性とか言われたし!
猫は喋らない!なんて自分に思いこませるが、
「ほっとけよ」
と返事を返す。
「なあ、ニッシー、マグロ」
「あー、マグロ、マグロウルサい」
面倒くさそうに返事を返す西島。
「西島、お前、猫と話せるのか?」
神林の声にギクリとする西島。
諭吉の声はやはり他人にも聞こえるのか?
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