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西島は碧を気にしながら料理の続きを始めた。
料理といっても、もう出来上がるのだが、妙に緊張している。
誰かに見られながら料理を作るとか、本当に久しぶりだし、
自分の作る料理を待っていてくれる人が居るとか、心がソワソワする。
くすぐったい。そんな気持ち。
でも、悪くはない。
***
部長の背中、おっきいなあ。
碧はウットリと西島の後ろ姿を見ている。
足元にいた諭吉がぴょんと膝に飛び乗ってきた。
ゴロゴロとノドを鳴らし諭吉がスリスリと頭を碧にこすりつけている。
そんな諭吉の頭を撫でながら、
「諭吉、部長格好いいよね。ずっと見ていたいなあ」
と小声で話す。
ずっと見ていたい。
ドキドキ、ドキドキ、
ずっと胸がドキドキしっぱなし。
夏が運命の人に会うとドキドキする。と言っていた。
その言葉を思い出す度に、西島が運命の人なのか?と誰かに聞きたくなる。
でも、聞かなくても、
西島と一緒に居たら幸せな気持ちになるのは確かだ。
夏姉ちゃん、
部長が運命の人かな?
そう考えながら西島の背中を見ていた。
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