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好きになってもいいですか?12
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◆◆◆◆◆◆
西島は社会人になって、初めてギリギリに起きてしまった。
いや、もう!ビックリしたのだ!
碧があまりにも抱き心地良すぎて、ギリギリに目を覚してしまった。
「なあ、碧ちゃん抱き心地良かったか?」
「はっ?」
佐々木の言葉にドキッとさて、思わず大きい声が出てしまう。
なんせ、実際に抱っこしていたのだから。
「なに?その反応?気になるなあ」
佐々木はこういう時、めちゃ感が良い。
ニヤニヤして、西島を見てくるのに殴りたい衝動に駆られる。
「何もないよ。」
プイっと視線をそらす。
「まあ、いいけどね。」
佐々木は西島の肩を軽く叩くと先に行く。
◆◆◆◆◆◆◆◆
「諭吉、後片付けするから良い子にしててよ」
碧はせめて、片付けくらいはと張り切る。
「諭吉、西島部長優しいでしょ?」
食器を洗いながら諭吉に話しかける。
「にゃー、」
諭吉が碧の携帯のストラップをくわえ、ズルズルと携帯を引きずってきた。
「何?」
碧はしゃがむと携帯を手にする。
着信の表示。
慌てて開く。
名前の表示は斉藤。
かけ直すと、直ぐに斉藤はでた。
「碧、大丈夫か?」
優しい声が電話の向こうから聞こえてくる。
「ありがとう。大丈夫だよ」
「そうか、良かった。熱は?」
「たぶん、下がった」
「じゃあ、明日は会社来れるんだ?」
「うん。」
そう、返事して、気付く。
治ったら自分の部屋に戻る?
部長と、もっと一緒に居たい。
「こら、斉藤!」
ふいに聞こえた西島の声。
部長‥‥‥‥‥
「ごめん、また後で!」
電話は切れた。
携帯を握ったまま碧は溜め息をつく。
「にゃー、」
諭吉が擦り寄ってきた。
「諭吉、僕‥治りたくないよ。」
そう呟く。
◆◆◆◆◆
「仕事中、誰に電話してたんだ?」
怒ったような、西島の声に斉藤は愛想笑いで誤魔化した。
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