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好きになってもいいですか?13
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◆◆◆◆◆◆
西島はチラリと腕時計をみる。
もう直ぐ、正午になる所だ。
碧の事を考える。
昼ご飯はちゃんと食べただろうか?
ちゃんとベッドで大人しくしているだろうか?
気になり出すと、とことん気になるのが西島だ!
携帯を持ち、オフィスから出た。
◆◆◆◆◆◆
あんなに張り切って片付けをしていた碧なのに、今は元気がない。
もっと、西島部長と一緒に居たい!
そう考えながら時間を過ごしていた。
携帯が鳴り、ビクンとなる碧。
携帯を見ると知らない番号だ。
誰だろうと悩むが、電話に出てみた。
「佐藤?」
電話の向こうから聞こえて来たのは西島の声。
ええっ?部長!
驚いて声が上手く出せない。
「佐藤?どうした?また、具合でも?」
心配そうな西島な声に碧は、
「だだだ、大丈夫です。」
と声を張り上げる。
「良かった、気分は?飯は食べたか?」
一気に話出す西島。
「は、はい!食べました!」
「そうか、じゃあ、定時に帰るから、それまで大人しくしていろよ?」
優しい西島の声に、碧はしぼんでいた心が元気になる。
「はい!」
元気に返事をして、携帯を切った。
切った後もほわわん、と気分が温かいまま。
部長は凄いです!
声だけで僕を元気にしてくれました。
◆◆◆◆◆◆
「碧ちゃんに腕枕したのか?やるなあ、西島!」
昼休み、斉藤から逃げるように神林の医務室へと来ていた西島。
ランチを一緒に食べたいともうアピールされたのだ。
「べ、別にイヤらしい意味はないからな」
「はいはい、甘えてたんだろ?」
神林は西島にお茶を出す。
「それから、ピーマンを使った料理で何か良いのを知らないか?」
「は?」
いきなりな質問に神林はキョトンとなる。
「嫌いなのを好きになるような、料理だよ」
あぁ、碧ちゃんか!と、神林はニヤニヤしたいのを押さえる。
「ネットに良いのあるぜ?」
神林はパソコンを開く。
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