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好きが止まりません!10
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そ、そうだ!一緒に入る約束をしていたんだ!
部長、覚えててくれたんだなあ。
って、喜んでいる場合じゃない!
碧はタオルの何もつけていない、慌てて湯船に入ると、
「ぶ、部長、あ、あの、本当に一緒に入ってくれるんですか?」
とすりガラスの向こうの西島に声をかける。
「あぁ、約束したもんな。背中流してくれるんだろ?」
うん、した!約束した!
「は、はい!」
返事を返すと西島が服を全部脱いでいるような気配。
きゃー、ぶ、部長のはだ、はだか!
ど、どうしよう!
碧がドキドキしている間に西島は服を全部脱いで、タオルを巻いて浴室のドアを開けた。
わああぁぁー、部長が裸で後に!
碧は恥しさで後を向いたままだ。
い、勢いで風呂に来たけど、ぶっちゃけ、こっ恥ずかしい!
佐藤もこっち向かないし、
まあ、向かれても恥ずかしいからいいんだけど。
しかし、背中、流すって佐藤は言ったけど、‥‥‥‥‥‥‥沈黙なんだけどなあ。
碧はドキドキしたまま声をかける事が出来ないでいた。
互いにどうしよう?と悩んでいる。
そして、意を決した碧が、西島の方を振り向く。
部長、背中流します!
そう、言うはずだった。
でも、目の前には西島の裸。
もちろんタオルは巻いてはいるが、
碧だって、男の子だから、つい、ね、
下に注目してしまい、慌てて顔を伏せた。
ぼ、僕のエッチ!どこ見てんの!
「佐藤、顔上げろ」
西島が慌てたように碧の名前を呼ぶ。
えっ、ぶ、部長、顔は上げれません!恥ずかしいです。
なんて、とまどっていると、
「佐藤、鼻血!もう、風呂から出よう」
へ?鼻血?
碧の頭に沢山のクエスチョンマークが浮ぶが、バスタブの縁に赤いものが‥‥‥‥‥
!!!
わああぁぁー!鼻血ーっ!
ポタポタと血がお湯に落ちては交わっている。
「待ってろ」
西島は一旦、浴室を出て、テッシュを箱ごと持って来た。
もちろん、タオルも持ってきており、
「佐藤、テッシュで押さえてろよ」
と指示すると、迷いもせずに碧を抱き上げた。
◆◆◆◆◆◆
「すみません」
ションボリとして碧はソファーに座っている。
また、部長に迷惑かけちゃった。
呆れたよね?
泣きそう。
落ち込む碧の頭に西島の手が触れて、
「佐藤、ごめんな。のぼせやすいの忘れてた」
優しく撫でられた。
部長‥‥‥‥
碧が迷惑かけているのに西島は自分が悪いと謝る。
なんで、こんなに優しいのだろうか?
「部長は悪くないです!」
そう口にすると、自分の不甲斐なさが浮き彫りになり、本当に泣きそうになる。
「ぼく、部長が優しぃから何か役に立ちたいと思っているのに迷惑ばかりで、ごめんなさい」
本当にごめんなさい。
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